第32回(2020年度)名古屋大学宇宙地球環境研究所年代測定研究シンポジウム 講演要旨

概要

名古屋大学宇宙地球環境研究所（ISEE）年代測定研究部では、前身の年代測定総合研究センター時代から引き続さ、タンデトロン加速”質量分析法とCHIME (Chemical U-Th Total Pb Isochron Method)法を用い、「時間」あるいは「年代」をキーワードとして、人類を含む地球システム、太陽地球システムの理解を目指した幅広い学術的な共同利用と共同研究を推進している。

2020年度は、ISEE共同利用・共同研究枠として、国際共同研究1件（西泉邦彦博士）、International Joint Research Program 1件 (AZIZ1 Hajillossein博士）、一般共同研究6件、研究集会1件（本シンポジウ厶、加速器質量分析装置等利用(共同利用）9件、加速器質量分析装置等利用(委託分析）10件が実施された。本年度は新型コロナウィルス感染症の影響で、海外出張が困難となり、残念ながら、西泉博士、AZIZI博士の来所が叶わなかった。また、一般共同研究でも、試料が採取できないために、分析を実施できない研究課題もあった。一方で、ISEE共同利用・共同研究枠としても、それ以外でも、多くの共同利用・共同研究が着実に進められた。オンライン開催ではあるが、これらの共同利用・共同研究成果を本シンポジウムで発表していただき、相互議論を通じて、研究者コミュニティ連携の場になれば幸いである。