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大学・研究所にある論文を検索できる 「〈資料〉近畿大学奈良キャンパスにおいてイボイボナメクジの生息を確認」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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〈資料〉近畿大学奈良キャンパスにおいてイボイボナメクジの生息を確認

藤本 将徳 葛西 弘 澤畠 拓夫 近畿大学

2020.03.31

概要

[Synopsis] We collected three slug individuals of Granulilimax fuscicornis from two sites of secondary broad-leaved tree forests in Nara campus of Kindai University located in Nara Prefecture, western Japan in Feb. and July 2019. This is the third record of G. fuscicornis in Nara Pref. and the new record in the northern part of area of Nara Pref.

参考文献

なると期待される。

奈良県における本種の記録は 1992 年吉

1)

滋賀県 (2016) 滋賀県で大切にすべき

野郡十津川村小川(湊 宏採集)、1993 年吉野

野生生物: 滋賀県レッドデータブック

郡川上村入之波(湊 宏採集)の 2 記録のみと

2015 年版.

8)

されており 、本報における記録は県内 3

2)

湊宏 (1989) 日本産ナメクジ科の新属

例目となる。また前 2 例の採集地は県内で

新種, イボイボナメクジの記載. 貝類

も自然度の高い南部の山岳地帯であったが、

学雑誌 48:255–258.

本報における採集地は記録の空白地帯であ

3)

構内の陸産貝類. 南紀生物 42:89–92.

った奈良県北部の都市近郊里山林であった。

本報における本種の記録は奈良県北部初記

湊宏 (2000) 京都大学瀬戸臨海実験所

4)

湊宏 (2015) 陸産貝類研究備忘録(14)

録となったと同時に本種が都市近郊の里山

イボイボナメクジ種群(ホソアシヒダ

林のような環境にも生息していること、奈

ナメクジ科)の分布とその文献抄. 阪

良県全域に生息している可能性を示唆する

神貝類談話会機関誌かいなかま 49:1–

ものとなった。

12.

一方で捕食性である本種は、餌となる他

5)

奈良県 (2017) 大切にしたい奈良県の

の有殻陸産貝類の減少と草本植生のシカ食

野生動植物-奈良県版レッドデータブ

害などが減少要因になり得るとされており

ック 2016 改訂版-.

1)

、他都道府県と同様にシカ食害の深刻化が

6)

湊宏 (2009) 殻表に穿孔痕をもつクニ

問題視されている奈良県では、少なからぬ

ガミゴマガイの謎. ちりぼたん : 日本

個体群が絶滅の危機に瀕している可能性も

貝類学会研究連絡誌 : newsletter of the

考えられる。さらなる調査による適切な保

Malacological Society of Japan 2:96 ~

全状況評価が望まれる。

100.

7)

6.謝

類. 南紀生物 51:24–32

情報の提供をいただいた瀬尾友樹氏と大

湊宏 (2009) 大島(和歌山県)の陸産貝

8)

湊宏, 増田修, 矢野重文 (1996) イボイ

北祥太朗氏にこの場を借りて厚く御礼申し

ボナメクジの新分布記録. ちりぼたん

上げる。

26:100–101

7.要

2019 年 2 月および 7 月に、近畿大学奈良キ

ャンパスの 2 箇所の異なる広葉樹二次林内

で、計 3 個体のイボイボナメクジの生息を

確認した。イボイボナメクジの生息確認は、

...

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