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大学・研究所にある論文を検索できる 「腫瘍塞栓性肺微小血管障害が疑われたROS1融合遺伝子陽性肺腺癌の一例」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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腫瘍塞栓性肺微小血管障害が疑われたROS1融合遺伝子陽性肺腺癌の一例

熊谷 隆 猪股 紀江 小林 寛明 筒井 俊晴 柿﨑 有美子 宮下 義啓 山梨大学 DOI:info:doi/10.34429/00004825

2020

概要

症例は84歳、女性。3か月前に左上葉肺腺癌に対して、左上葉切除術+リンパ節郭清術を施行されpT1cN2MO StageⅢAの診断となった。手術検体でROS1融合遺伝子が確認されていた。呼吸困難を主訴に当院を受診し、胸部CTで両側に散在するすりガラス影と低酸素血症を認めた。造影CTで肺腺癌のリンパ節再発があり、凝固異常と心臓超音波検査で右心負荷・肺高血圧症を認めた。入院1週間で呼吸不全が急速に増悪しネーザルハイフロー管理が必要となった。臨床的に腫瘍塞栓性肺微小血管障害(PTTM)を疑い、Crizotinibによる肺癌治療を開始した。その後凝固異常・肺高血圧症は改善し第60病日には自宅退院した。今回の症例はPTTMにおける分子標的薬の有効性が示唆された。

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参考文献

1) Von Herbay A, Illes A, WaldherrR, et al. Pulmonary tumor thrombotic microangiopathy with pulmonary hypertension. Cancer 1990; 66: 587-592.

2) Rohlt H. Godbole, Rajan Saggar, Nader Kamangar, et al. Pulmonary tumor thrombotic microangiopathy: a systematic review. Pulmonary Circulation 2019; 9:1-13.

3) 加賀田豊、中西邦昭、尾関雄一、他. Pulmonary tumor thrombotic microangiopathyの免疫組織化学的検討一 TF, FGFとVEGFの役割-.脈管学2003; 43: 679-684.

4) Fraquet T, Gimenez A, Prats R, et al. Thrombotic microangiopath5r of pulmonary tumors: a vascular cause of tree-in-bud pattern on CT. AJR Am J Roentgenol 2002; 179: 897-899

5) 石黒卓、高柳昇、安藤正志、他.化学療法が有効であったPulmonary tumor thrombotic microangiopathy(D 1 例. 日呼吸会誌 2001;49: 681-687.

6) 山根真由香、齊藤尚美、大成洋二郎、他.腫瘍塞栓性肺微小血管障害と癌性リンパ管症をきたした胃癌の1例.日呼吸 会誌 2018; 7: 297-300.

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