リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

リケラボ 全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索するならリケラボ論文検索大学・研究所にある論文を検索できる

リケラボ 全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索するならリケラボ論文検索大学・研究所にある論文を検索できる

大学・研究所にある論文を検索できる 「Stereotactic Body Radiotherapy Using CyberKnife® for Localized Low- and Intermediate-risk Prostate Cancer: Initial Report on a Phase I/II Trial」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

コピーが完了しました

URLをコピーしました

論文の公開元へ論文の公開元へ
書き出し

Stereotactic Body Radiotherapy Using CyberKnife® for Localized Low- and Intermediate-risk Prostate Cancer: Initial Report on a Phase I/II Trial

Nakamura, Ryosuke 大阪大学

2022.08.31

概要

〔目的(Purpose)〕
 前立腺癌に対して外照射による放射線治療(RT)を行う場合、通常の1回1.8〜2 Gyまたは寡分割の1回2.4〜3 Gyの強度変調放射線治療(IMRT)が広く用いられているが、期間が長いため患者や医療機関の負担が大きく、治療時間が長いことは、多くの癌腫で治療成績に悪影響を及ぼす。近年、超寡分割定位放射線治療(SBRT)の技術が進歩している。 SBRTは放射線物理学とコンピュータ技術の発展により、髙精度な治療と良好な線量集中を可能にする。総治療時間を短縮することができ、従来のRTの弱点を克服することが期待されている。しかし、SBRTの治療効果や毒性はまだ確定しておらず、至適投与量も議論の余地がある。また、海外からの報告は増加しているが本邦からの報告は少ない。我々は,前立腺癌に対するSBRTの実行可能性,有効性,至適投与量を検討する用量漸増臨床試験を実施した。当試験の初期成績として,35 Gy/5回のSBRTについて報告する。

〔方法ならびに成績(Methods/Results)〕
 主要評価項目は2年後のGrade 2以上の晩期腸管(GI)および尿路(GU)有害事象の発現率とした。副次的評価項目は2年間の生化学的無再発生存率(bRFS)とした。有害事象はCommon Terminology Criteria for Adverse Events ver. 4. 0で評価した。生化学的再発はPhoenixの定義(前立腺特異抗原(PSA)値が直下点から2ng/mL以上)とした。
 前立腺内に金マーカーを3〜4個設置、その1〜2週間後に計画CTを施行した。その際に尿道を可視化するために尿道カテーテルを挿入した。撮像直前に排尿、膀胱に生理食塩水100mlを注入し、尿道カテーテルをクランプした。臨床的標的体積(CTV)は前立腺と精囊の近位部(前立腺から約lcm)に背側に1mm、それ以外に3mmのマージンをとった領域に設定された。計画標的体積(PTV)はCTVに全方向2mmのマージンをとった。危険臟器(OAR)は直腸、膀胱、尿道、大腿骨頭とした。線量はΡTVの95%の体積に分布する最低線量を5分割で35Gyとした。
 2014年5月から2015年3月にかけて、National Comprehensive Cancer Networkガイドラインの低・中リスクの限局性前立腺癌患者を25名連続で治療した。年齢の中央値は70歳で、5人(20%)が低リスク、20人(80%)が中リスクであった。7人(28%)が事前のホルモン治療を受けていた。追跡期間中央値は53ヵ月(範囲:24〜60力月)であった。グレード2の急性期尿路毒性は5例(20%)に、Grade 2の晩期尿路毒性は2例(8%)に認められた。全体として、Grade 3以上の尿路毒性、Grade 2以上の腸管毒性は認めなかった。2年後のbRFS率は100%であった。PSA bounce (癌に寄らない一過性のPSA上昇)を1例認めた。全追跡期間中では42ヶ月目に生化学的再発が1例あった。

〔総括(Conclusion))
 低・中リスクの前立腺癌に対する35Gy/5回分割のSBRTは、短期的には有望な治療法である。我々は、SBRTの有効性と安全性をより長く評価し、より高い線量(5分割で37. 5Gyまたは40Gy)を用いたSBRTの結果を明らかにするために臨床試験を継続している。前立腺癌に対するSBRTの適切な方法は、今後の研究の結果に基づいて決定されることが期待される。

全国の大学の
卒論・修論・学位論文

一発検索!

この論文の関連論文を見る