局所化公式と特性数への応用
概要
不動点理論の研究として [3] に基づいて研究を行ってきた. 極大トーラス T = T l = (S 1 ) l 作用の不動点における局所化公式
∫ M η = ∑ p∈F i ∗ p η˜ e T (νp)
という不動点の数え上げの公式によって交叉数が得られ, [3] ではこの公式を用いて複素 Grassmannian の特性数の計算について述べられている. この特性数については 2 つの向きつけられ た多様体がコボルダントであるかどうかを判定する際に 2 つの多様体の特性数を比較することで判 定ができる.
本論文では G を連結なコンパクト Lie 群, H を T ⊂ H となる G の閉部分群とし G/T,G/H のコホ モロジー環, 同変コホモロジー環の構造, 不動点上のオイラー類, 局所化公式について述べ, そして局 所化公式を用いた具体的計算を行っていく.