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大学・研究所にある論文を検索できる 「Evaluation of change in metabolome caused by comprehensive diabetes treatment: A prospective observational study of diabetes inpatients with gas chromatography/mass spectrometry-based non-target metabolomic analysis」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Evaluation of change in metabolome caused by comprehensive diabetes treatment: A prospective observational study of diabetes inpatients with gas chromatography/mass spectrometry-based non-target metabolomic analysis

田矢, 直大 大阪大学

2022.03.24

概要

〔目的(Purpose)〕
糖尿病患者では高血糖以外にも様々な代謝異常が見られるが、その詳細、特に継時的な変化は明らかでない。糖尿病治療前後の血中メタボロームの変化についての報告が複数あるが、いずれも特定の薬剤による長期間の変化を見たものであり、糖尿病に対する短期間の包括的治療が血中メタボロームに及ぼす影響は明らかにされていない.ガスクロマトグラフ/質量分析(CC/IS)による網羅的メタボローム解析を通して,入院下の包括的糖尿病治療による短期間でのメタボロームの変化を検討することを目的とした。

〔方法ならびに成績(Methods/Results)]
血糖管理目的で入院した20歳以上75歳未満の2型糖尿病患者31名及び非糖尿病ボランティア30名を対象とした.糖尿病者群は入院下で糖尿病に対する包括的治療を継続の上,第2・16病日の空腹時に採血を実施。非糖尿病者群は1回のみ採血を実施した。得られた血漿検体のメタボローム解析を、GC/NSを用いて行った。

糖尿病患者群(男性41.9%,年齢63.9±10.5歳,病期間16.8±11.1年)は非糖尿病者群(男性70.0%、年齢42.1±11.2歳)と比べ高齢で、高血圧症や脂質異常症といった併存症を多く有していた。包括的糖尿病治療前後の比較では、体重67.8±13.5→66.6±13.1kg、空腹時血糖145.4土46.1→109.1±19.0mg/d1,HDAIC9.1±2.1-8.4±1.6%,LDL-C120.0±48.5→87.8±28.8mg/dl,T6125(81-230)-94(70-129)ng/d1,y-GTP39.1‡30.4→30.9±26.9U/1と各種臨床指標の改善を認めた。メタボローム解析の結果135物質のピークを検出し、測定誤差が一定の条件以下でかつ検体由来である可能性が高い78物質を解析対象とした。主成分分析の結果、糖尿病の有無で血漿メタボロームは異なり、糖尿病患者の治療後のメタボロームは、治療前,非糖尿病者の両者と異なることが示された。糖尿病治療前後で比較し、統計学的に有意かつ10%以上の変化を示した代謝物を抽出すると、減少した代謝物には単糖類が多く含まれ、増加した代謝物には多くのアミノ酸(プロリン、グリシン、セリン、トレオニン、メチオニン、ピログルタミン酸、グルタミン、リジン)が含まれた。階層クラスター分析より、単糖類が大きく減少した症例や1,5-アンヒドログルシトールが大きく増加した症例では,これらのアミノ酸の増加が顕著であることが示された。

〔総括(Conclusion)]
血糖管理不良の2型糖尿病患者に対する2週間の包括的糖尿病治療の結果、単糖類の血中レベル低下に関連し、多くの血中アミノ酸が増加した。

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