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大学・研究所にある論文を検索できる 「成人の身長と肺がん罹患リスクとの関連に関する前向きコホート研究」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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成人の身長と肺がん罹患リスクとの関連に関する前向きコホート研究

麦倉 正敏 東北大学

2021.09.01

概要

背景:先行研究の結果から、成人の身長は、大腸がん、閉経前および閉経後乳がん、膵臓がん、そして卵巣がんのリスク増加に関連する要因であるということが示唆されている。しかし、成人の身長と肺がんの罹患との関連の先行研究の結果は、一致していない。また、先行研究は、日本人と比べて体格の大きい欧米からの研究報告が多く、日本人における成人の身長と肺がん罹患リスクとの関連は明らかではない。

目的:本研究は、日本の地域住民を対象としたコホート研究データを用いて、成人の身長と肺がん罹患リスクとの関連を調べることを目的とした。

方法:分析には、宮城県コホート研究のデータを用いた。宮城県コホート研究は、1990 年6月から8月に宮城県県内 14 町村在住の 40~64 歳の男女、51,921 人に自記式調査票(ベースライン調査)を配布、47,605人から有効回答を得ている(回答率 91.7%)。このうち、追跡開始前の異動者、ベースライン調査時点のがんの既往者、身長および体重データの欠損者、身長が極端な値の者を除き、43,743 人(男性 21,083 人、女性 22,660 人)を本研究の解析対象者とした。ベースライン時の身長に基づいて、対象者を五分位に分類した。解析は Cox 比例ハザード分析を用いて、最小五分位群を基準として他の五分位群における肺がん罹患のハザード比と 95%信頼区間を算出した。調整因子は、年齢、ベースライン時の体重、がんの家族歴、教育レベル、喫煙状況、飲酒状況、1 日あたりの歩行時間、緑黄色野菜摂取、および果物の摂取とした。追跡期間は 1990 年6月1日から 2014 年 12 月 31 日までとした。

結果:平均 24.5 年間の追跡の結果、肺がん罹患症例 1,101 件を確認した。最も低い身長群を基準とした、最も高い身長群の肺がん罹患リスクの多変量調整ハザード比(95%信頼区間)は、男性で 1.48(1.15-1.91)、女性で 1.35(0.91-1.99)であった。喫煙状況による層別化解析では、男性の喫煙者の多変量調整ハザード比(95%信頼区間)は最も高い身長群で 1.52(1.17-1.98)となり、肺がん罹患リスクの有意な増加がみられた

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