書き出し
2.1.1 プロジェクト報告
概要
本研究は、令和 2 年度基盤研究(B)
「ヒスタミン神経活動によるカタプレキシーの制御
と治療薬への応用」において不足していた薬理遺伝学/光遺伝学の予備実験を進めるこ
と、および挑戦的研究(萌芽)
「昼行性げっ歯類の薬理実験動物としての評価 - 睡眠
薬、中枢興奮薬の検証」と国際共同研究強化(B)
「昼行性ラットを用いた新しい季節性感
情障害動物モデルの作成と遺伝子発現解析」において提唱している、季節性感情障害(季
節性うつ病)の新たな動物モデルを確立するために必要な予備実験を進めることを目的と
する。特に、申請者らが国内で唯一、保有する昼行性げっ歯類・ナイルグラスラットを用
いたうつ病動物モデルは、汎用実験動物(夜行性)では十分満足が得られていないうつ病
動物モデルへの突破口となることが期待でき、本申請でさらに検討を重ね、今後の競争的
資金獲得に重要な基礎データを収集することが重要目的である。 ...