書き出し
富山大学理学部 活動報告 2020年(全体)
概要
分子変換技術という化学的視点を基軸とした新規な光機能性素子の開発を行うことを
本事業の目的とする。
本事業に所属する研究者は、大きく2つのサブグループに分けられる。一方は素子開
発、もう一方は開発された素子を使った分析技術に関する研究を行う。分子変換技術
は、両グループの基礎と位置づけられる。素子開発サブグループでは、有機化学系材料
と無機化学系材料の両方を研究対象とし、有機発光トランジスタ、量子ドット有機発光
素子、遅延蛍光素子といった発光デバイス材料開発、混晶化を利用した強リン光性素子
の開発、光物質変換素子に従事する。分析技術サブグループでは、高発光性 RNA(リボ
核酸)の利用や、分子会合挙動を解析するための分光技術、発光素子をプローブとして
生命現象に重力が与える影響の解明といった研究を行う。それぞれの研究テーマに沿っ
た研究を行うことに加え、合成協力や素材提供、あるいは設計指針の提供といったこと
で互いに協力し合いながら共同研究を積極的に行い、目的とする新規な光機能性素子の
開発を目指す。 ...