書き出し
令和2年度 附帯施設農場の活動と総括
概要
本学のフィールドサイエンスセンターは教育・研究・生産を柱にしつつ,農場の施設・財産・知識・経験を還元し,広く社会に貢献することに重きをおいている.この方針に沿って農場では,農業・農産物加工体験講座として平成20年度からは小・中学生を対象にした教育ファームを,また,22年度からは社会人を対象にした大学ファームを展開してきている.これら両ファームの延べ受講者数は令和元年度末時点で約6,600名に達し,近い将来の規模の拡大を視野に入れつつカリキュラムの質の向上に努めている.
他大学・他学部との共同利用においては平成23年度から近隣の短期大学1校と(単位互換)協定を結び3日間の宿泊実習において10名程度の学生の受け入れを実施し,相手方大学および受講生の双方から好評価を得ている.
生産面においては運営費交付金が減少し続ける中にあって,販売チャネルの多様化などの努力もあり,ほぼ一定の売り上げ(1800万円)を確保している.
このように農場は定めた目的に向かって着実に前進し続けてきたが,令和2年度は新型コロナウィルス感染症拡大の影響を受けて,これらの活動が大きく制限された.各々の活動の概要を以下に総括する.