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大学・研究所にある論文を検索できる 「Efficacy of prophylactic selective arterial embolization for renal angiomyolipomas : identifying predictors of 50% volume reduction」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Efficacy of prophylactic selective arterial embolization for renal angiomyolipomas : identifying predictors of 50% volume reduction

本行, 秀成 大阪大学

2021.03.24

概要

〔目的(Purpose)〕
 腎血管筋脂肪腫(以下AML)は腎腫瘍の1-3%の比較的稀な良性腫瘍であるが、腫瘍内出血、腫瘍破裂、後腹膜出 血、腹腔内出血のリスクがあり、時に致死的となり得る。腎AMLに対する経カテーテル的動脈塞栓術(以下TAE)は待機的、緊急いずれでも治療選択肢として広く行われている。一方でTSC関連腎AMLに対してはmTOR阻害薬が使用されているが、mTOR阻害薬とTAEの治療選択についての一定の見解はいまだ得られていない。本研究では、待機的TAEによる腎AMLの腫瘍縮小効果を評価し、mTOR阻害藥の第3相試験であるEXIST2試験に準じて腫瘍縮小率50%に寄与する因子を同定することを目的とした。

〔方法ならびに成績〕
 当院で2004年〜2018年の間に腎AMLに対して待機的TAEを施行した44名、50個の腎AMLについて後方視的検討を行った。TAEの適応は腫瘍径4cm以上、動脈瘤径5醒以上、腫瘍出血や血尿などの有症状例としていた。腫瘍破裂に対する緊急TAE5例、塞栓手法の異なるTAE2例、画像フォローのない2症例は除外した。塞栓手技は球状趣栓物質と無水エタノールによる塞栓を基本とし、動脈瘤サイズが大きい症例や血流残存する症例に対しては金属コイルやゼラチンスポンジ、NBCAを追加した。TAE前腫瘍の腫瘍最大断面長径(a)、短径(b)、垂直高(c)とTAE後腫瘍の腫瘍最大断面長径(a’)、短径(b’)、垂直高(c’)を計測し、100-a’b’c’/abcx1OOを腫瘍縮小率として計算した。TAE後腫瘍は観察期問中の最小腫瘍体積を計測した。平均観察期間は49. 9 (±36. 3)ヶ月、平均画像評価時期は30. 3 (±27.0ヶ月 であった。全AML結節は50個、孤発例は15個、TSC関連例は35個であった。腎AMLの腫瘍平均縮小率は66.0%、孤発例は72.9%、TSC関連例は63.5%であった。50%以上の腫瘍縮小率を示したのは70%の35結節であった。5㎜以上の動脈瘤を有するのは孤発例では13.3%(2/15). TSC関速例48.6%(17/35)とTSC関連例で有意に多かった。TAE後の5㎜以上の動脈瘤残存は1個のみであった。50%腫瘍縮小に関する単変量解析では年齢、性別、腫瘍局在(片側、両側)、腫瘍数(単発、多発)、患者背景(孤発例、TSC例)、塞栓物質、画像評価時期には有意差を認めなかった。5㎜以上の動脈癌の有無、治療前腫瘍径に有意差を認めた。多変量解析の結果、50%腫瘍縮小に寄与する因子は治療前脯瘍径(7cm)であった。

〔総括〕
待機的TAEは腎AMLに対して良好な腫瘍縮小効果を持ち、治療前腫瘍径7cm未満が50%腫瘍縮小の予測因子と考えられた。

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