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大学・研究所にある論文を検索できる 「Factors Associated With Prehospital Delay Among Patients With Acute Myocardial Infarction in the Era of Percutaneous Coronary Intervention-Insights From the OACIS Registry-」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Factors Associated With Prehospital Delay Among Patients With Acute Myocardial Infarction in the Era of Percutaneous Coronary Intervention-Insights From the OACIS Registry-

大串, 晃弘 大阪大学

2022.03.24

概要

〔目的(Purpose)〕
急性心筋梗塞に対する経皮的冠動脈インターベンション(PCI)は、発症から早期に行うことで臨床転帰を改善する。そのため、AΜΙ患者自身が早期に医療機関を受診する必要があるが、PCIが普及した時代において、患者特性と受診が遅れる要因との関連は十分解明されていない。本研究では、PCI時代における急性心筋梗塞(AMI)患者の病院前時間の延長に影響を及ぼす要因を明らかにすることを目的とした。

〔方法と結果(Methods/Results)〕
OACISレジストリに登録された12, 093人のAΜΙ患者のうち、4,625人を対象とし、患者特性、既往歴、発症時の情報、病院到着後の情報と病院前時問との関連を分析した。病院前時間は症状の出現から病院受診までの時間と定義した。 まず、対象患者の病院前時間を30分毎にカテゴリー化し、全体の分布を確認した。次に、病院前時間が2時間以上を受診遅延群、2時間未満を早期受診群と定義し、病院前時間の経年的な変化を確認し、傾向検定を行った。対象患者は、病院前遅延時間が2時間以上と2時間未満とに分類して背景を確認した。次に、ロジスティック回帰分析を行い、患者特性、既往歴、発症時の情報を調整した上で、患者背景による病院前時間が2時間以上となる要因のオッズ比及び95%信頼区間を算出した。さらに、病院前時間のカットオフ値を4時間と6時間とした感度解析を行った。

研究対象患者4,625人のうち、病院前時間が2時間未満であったのは2, 927例(63.3%)であった。ロジスティック回帰分析では、65歳未満をリファレンスとしたときの65〜79歳(調整オッズ比[AOR]1.19、95%信頼区間[CI]1.02〜1.39)、80歳以上(AOR 1.42、95%CI 1.13-1.79)、無職(A0R 1.32、95%CI 1.11-1.55)、糖尿病(A0R 1.33、95%CI 1.16-1.52)、発症時刻6 : 00-11:59をリファレンスとしたときの発症時刻0: 00-5: 59(A0R 1.63、95%CI1.37-1,95)が、病院前時間が2時間以上と正の関連を示した。一方、喫煙(A0R0.78、95%CI 0. 68-0. 90)と救急車の利用(AOR 0. 37、95%CI 0. 32-0. 43)は、病院前時間2時間以上と負の関連を示した。病院前時間のカットオフ値を4時間及び6時間とした感度解析では、病院前時間のカットオフ値が2時間の場合と同様の傾向が見られた。

〔総括(Conclusion)〕
高齢者、糖尿病、夜間発症はAΜΙ患者の病院前時間の延長と関連していたが、喫煙と救急車の使用は病院前時間の短縮と関連していた。医療従事者および患者がこれらの知見を認織することで、AMIの症状の出現から医療機関を受診するまでの時間を短縮することにつながると期待される。

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