リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

リケラボ 全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索するならリケラボ論文検索大学・研究所にある論文を検索できる

リケラボ 全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索するならリケラボ論文検索大学・研究所にある論文を検索できる

大学・研究所にある論文を検索できる 「Correlation Between the Transient Elevation of Peripheral Eosinophil Count During Radiotherapy and Acute Diarrhea」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

コピーが完了しました

URLをコピーしました

論文の公開元へ論文の公開元へ
書き出し

Correlation Between the Transient Elevation of Peripheral Eosinophil Count During Radiotherapy and Acute Diarrhea

小林, 貴子 大阪大学

2022.02.28

概要

〔目的(Purpose)」
背領域への放射線治療(RT)は急性および晩期性の消化管(GI) 性が問題となる。強度変調放射線治療(IMRT)は腸管への照射線量や体積を減らしGI毒性を低減することが報告されているが、特に急性期のGI毒性の紙減効果は十分ではなく、さらなるGI接性の回避方法が決められる。好酸球は消化管にて炎症をきたす炎症性腸疾患(IBD)や好酸球性化管疾患(EGID)などで炎症を誘導促進する白血球のひとつとして知られるが、即によるGI醤性との関係はよく知られていない。そのため、本研究では子宮頸術後の同時化学放射線治療(CCRT)を施行された忠者の末梢血中の好酸球数の変化に着目し、GI報性との関連を検討した。

(方法ならびに成績(Methods/Results)]
2000年4月から2016年8月に当院で広汎子宮全摘術および術後CCRTを施行されたStageIB1-IIB (FIG0分類2008)の子宮頸瘤忠者のうち全骨盤照射が施行されRT後経過観察期間1年以上を有する163例を対象とし、診療録を用いて後方視的に検討した。町期間中の血球数の変化を白血球数、好中球数、リンパ球数、単球数、好酸球数、好塩基球数について過ごとに算出した。GI程性はRT期間中を急性期、RT終了後3ヶ月以降にも選延もしくは発症した場合を晩期と定義し、その重症度をCTCAE ver4.0に基づいて評価した。Grade2以上の急性期/晩期GT 性の発症に関しては年齢、ボディマス指数(BMI)、腸管V1 Gy、RT期間中の好酸球数最高値、喫煙歴、化学療法レジメンについて単変量解析(Fisherの正確確率検定)を行った後、年齢、BM1、腸管V.10iy、好酸球数最高値について多変量解析(Cox回帰分析)を行った。腸管V4ryと好酸球数最高値との相関の有無に関してはPearsonの積率相関係数分析を行い、Gradel以上の急性期の下痢の延日数に関しては、年齢、BMI、腸管V10cy、好酸球数最高値について多変量解析(回帰分析)を行った。無増悪生存期間(PFS)はKaplan-Meier法を用い求め、10g-rank検定で比較した。腸管Va Gyは治療計画CT上でbowel bagとして輪郭を描出し算出した。

対象の年齢平均値(土SD)は48土11歳、観察期間中央値は53ヶ月(四分位範囲:33-72ヶ月)、BMI中央値は20.8kg/m(四分位範囲:18.9-23.1kg/m)、喫煙歴の有/無は49例(30%)/114例(70%)、化学療法のレジメンはweek1yネダプラチン/weekly TC (カルボプラチン+パクリタキセル)が144例(88%)/19例(12%)であった。CI毒性については、163例のうち151例(93%)がRT期間中にGradel以上の下痢を発症した。その重症度内訳はGrade1/2/3がそれぞれ34例(21%)/63例(39%)/54例(33%)であった。RT開始からGrade2以上の下痢発症までの期間の中央値は14日(四分位範囲:11-21日)であった。また、Grade2以上の晩期GI毒性を認めたのは25例(15%)で、その重症度内訳はGrade2/3/4がそれぞれ7例/10例(6%)/8例(5%)であった。RT期間中の血球数の変化は好酸球数についてのみ一過性の上昇を認め、RT開始後3週目と4週目に有意な高値を認めた。単変量解析にて、急性期の下痢の発症と高い腸管V406yの間には有意な相関を認め(p=0.037)、低年齢、高い好酸球数最高値とは関連する傾向(p=0.058、0.055)を認めた。晩期GI性と低年齢、低BI、高い¥1063、ネダプラチンの使用に有意な相関を認めた(p=0.014、0.009、0.001、0.047)。多変量解析(Cox回帰分析)にて、高い好酸球数最高値<HR=1.558、p=0.028)と低年齢(HR=0.663、p=0.033)が急性期の下痢発症の予測因子、高い腸管V10Gy(HR=4.357、p=0.007)と低年齢(HR=0. 375、p=0.025)がGrade2以上の晩期GI性発症の予測因子であった。相関係数分析では、腸管V1ムと好酸球数最高値との間に弱いが有意な正の相関を認めた(r=0.283、pKO.001)。また、重回帰分析にて好酸球数最高値は急性期のGradel以上の下痢の延日数と有意な相関を認めた(p=0.020)。好酸球数最高値の高低とPFSに有意な相関はみられなかった。

〔総括(Conclusion)]
期間中、術後CCRT施行の子宮頸癌患者の末梢血好酸球数に一過性の上昇を認めた。好酸球数の増多は急性期の下痢の発症と延期間の両方に相関を認めた。好酸球数の一過性上昇を早期に検出することで、急性期CI番性(下痢)への早期治療を容易にしうる。

全国の大学の
卒論・修論・学位論文

一発検索!

この論文の関連論文を見る