書き出し
粒子軌道積分法を用いた粒子配置最適化法の検証: レイアウト最適化問題への応用
概要
自動操縦車の普及が目前に迫った現在、車内のレイアウトを最適化させる手法の研究・開発は急務である。本研究では、様々な目的に最適化された車内レイアウトを、自動的に探索する手法の検証を行なった。物理・天文学の分野で広く使われている粒子軌道積分法は、レイアウト最適化問題に応用できる可能性が高い。具体的には、レイアウトの評価関数を粒子に働く保存力に見立て、非保存力を粒子に働かせることで、系のエネルギーが最小になる粒子配置の探索がどの程度の精度で可能かを検証した。結果、十分な数のランダム探索を行えば、エネルギーを最小化させる粒子配置の探索が可能であることがわかった。この手法は、様々な形の保存力(評価関数)を用いて利用できると期待されるため、車内レイアウト最適化に利用できるかもしれない。