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大学・研究所にある論文を検索できる 「Heterogenous chemosensitivity of a panel of organoid lines derived from small cell neuroendocrine carcinoma of the uterine cervix」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Heterogenous chemosensitivity of a panel of organoid lines derived from small cell neuroendocrine carcinoma of the uterine cervix

田中, 稔恵 大阪大学

2021.10.31

概要

〔目 的(Purpose)〕
子宮頸部小細胞癌は予後不良な疾患であるが、現時点では確立した治療法がない。稀な疾患であるために、疾患モデルも乏しく、研究開発が進んでいない。そこでがん初代三次元培獲法であるCancer Tissue-Originated Spheroid(CTOS)法を用いて、培養パネルを構築し、臨床で用いられている様々な薬剤の感受性を評価した。

〔方 法(Methods) 〕
子宮頸部小細胞癌◇例由来のCTOSパネルを作製し、薬剤感受性試験およびマイクロアレイ解析を行い、感受性に関与する遺伝子発現プロファイルを検討した。さらに、イリノテカンの感受性が顕著に高いラインについて、遺伝子・蛋白発現、藥物代謝解析を行い、作用機序を検討した。

〔成 績(Results)〕
解析したすべての薬剤は、患者間で多様な感受性を示した。薬剤感受性と関連する遺伝子プロファイルが抽出された。イリノテカンに極めて感受性の高いCerv54では、細胞内SN38は検出感度以下で、代謝酵素CESの発現・活性は肝臓と比較して著明に低かった。さらにCES阻害剤は感受性に影響しなかった。これらの結果から、Cerv54でのイリノテカンの新しい作用機序の存在が示唆された。

〔総括(Conclusion)〕
CTOSは薬剤感受性の多様性や機序を理解する上で有用であり、抗癌剤の作用機序の解明や開発に寄与する可能性がある。

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