Oct motif variants in Beckwith-Wiedemann syndrome patients disrupt maintenance of the hypomethylated state of the H19/IGF2 imprinting control region

概要

令和

久保修一
主

2年 9月

学位論文審査要旨
査

久

郷

副主査

竹

内

同

初

沢

裕

之
隆

清

隆

主論文
Oct motif variants in Beckwith-Wiedemann syndrome patients disrupt maintenance
of the hypomethylated state of the H19/IGF2 imprinting control region
（ベックウィズ-ウィーデマン症候群患者のOctモチーフバリアントは、H19/IGF2 インプ
リント制御領域の低メチル化状態維持機能を妨げる）
（著者：久保修一、村田千洋、岡村華世、酒瀬川
令和2年

FEBS Letters

594巻

、櫻井千恵、初沢清隆、堀直裕）

1517頁～1531頁

参考論文
1. OCT3/4-binding sequence-dependent maintenance of the unmethylated state of
CTCF-binding sequences with DNA demethylation and suppression of de novo DNA
methylation in the H19 imprinted control region
（H19インプリント制御領域上でのOCT3/4結合配列依存的なDNA脱メチル化および新規
DNAメチル化の抑制によるCTCF結合配列の低メチル化状態の維持）
（著者：堀直裕、久保修一、酒瀬川
令和2年

Gene

743巻

、櫻井千恵、初沢清隆）

144606

2. Characterization of MORN2 stability and regulatory function in LC3-associated
phagocytosis in macrophages
（マクロファージ内のLC3-関連ファゴサイトーシスにおけるMORN2安定性および制御性
機能の特徴）

（著者：森田真矢、梶江真由、櫻井千恵、久保修一、髙橋美紀、木下大生、堀直裕、
初沢清隆）
令和2年

Biology Open

DOI:10.1242/bio.051029

審

査

結

果

の

要

旨

本研究はマウス胚性腫瘍細胞P19を用いて、Beckwith-Wiedemann症候群(BWS)患者の母方
アレルH19インプリント制御領域(ICR)から見出されたOct motifの配列バリアントとICR高
メチル化異常との関連を明らかにしたものである。細胞に一過性に導入したプラスミドを
用いた解析により、Oct motif依存的に生じるDNA脱メチル化は、疾患との関連が見出され
ているmotifのバリアントによって強く抑制されることを示した。またP19細胞の染色体
DNAに組換え導入したICRの解析によって、疾患関連バリアントを有するICRではDNA脱メチ
ル化が抑制され、新規メチル化が生じることを示した。本論文は、BWS患者の母方ICR高メ
チル化異常にDNA脱メチル化活性の抑制が関与する可能性を初めて示したものであり、明
らかに分子遺伝学および発生生物学の学位水準を高めたものと認める。

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