書き出し
卵巣明細胞癌および婦人科難治癌の原因遺伝子のcDNAライブラリーによる探索
概要
卵巣明細胞癌(OCCC)の発癌に深く関与している可能性のある新規遺伝子の検索・同定することを目的とし、OCCC細胞株RMG-1のcDNA ライブラリーを作成し、これをNIH3T3細胞に導入し、腫瘍性質を有する形質転換focusから導入されたcDNAを同定した。同定された遺伝子のうち、SEC61B、DVL1、C1ORF38は卵巣癌の中で特にOCCCで発現が増強しており、OCCCに特徴的であることが示唆された。またNIH3T3へのこれらの遺伝子導入により形質転換focusの有意な増加が観察され、これらの遺伝子がOCCC発癌への関与が示唆された。