Gene expression profiling by targeted RNA sequencing in pathological stage I lung adenocarcinoma with a solid component

概要

令和 2年 9月

城所嘉輝
主

学位論文審査要旨
査

山 﨑

章

副主査

梅 北

善 久

中

廣 繁

同

村

主論文
Gene expression profiling by targeted RNA sequencing in pathological stage I lung
adenocarcinoma with a solid component
（充実型増殖を有する病理病期Ⅰ期の肺腺癌におけるターゲットRNAシーケンスを用いた
遺伝子発現解析）
（著者：城所嘉輝、坂部友彦、春木朋広、門永太一、野坂加苗、中村廣繁、梅北善久）
令和2年

Lung Cancer

147巻

56〜63頁

参考論文
1. 反復性肺感染症を伴った成人期 Congenital Cystic Adenomatoid Malformation の1例
と本邦13例のまとめ
（著者：城所嘉輝、藤原和歌子、窪内康晃、万木洋平、三和健、中村廣繁）
平成30年

日本呼吸器外科学会雑誌

32巻

111頁～116頁

審

査

結

果

の

要

旨

本研究は早期肺癌の充実型増殖における特異的遺伝子発現を腺房型増殖と比較したもの
である。その結果、充実型増殖において677個の発現上昇遺伝子と595個の発現低下遺伝子
が同定された。これらのうち、TAF7、HOXB3、RPS27a、PSMA6は充実型増殖における増殖や
転移などに関わると推測され、今後の治療標的となる可能性が示唆された。また、現在の
肺癌治療においてPDL1として知られるCD274も充実型増殖における発現増加が認められ、
PDL1の免疫組織学染色では、充実型増殖において優位に染色陽性であった。本論文は充実
型増殖において同一腫瘍内で遺伝子発現を比較検討した初めての研究であり、明らかに学
術水準を高めたものと認める。