リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

リケラボ 全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索するならリケラボ論文検索大学・研究所にある論文を検索できる

リケラボ 全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索するならリケラボ論文検索大学・研究所にある論文を検索できる

大学・研究所にある論文を検索できる 「Frequency of Breakfast, Lunch, and Dinner and Incidence of Proteinuria : A Retrospective Cohort Study」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

コピーが完了しました

URLをコピーしました

論文の公開元へ論文の公開元へ
書き出し

Frequency of Breakfast, Lunch, and Dinner and Incidence of Proteinuria : A Retrospective Cohort Study

富, 量平 大阪大学

2021.03.24

概要

〔目的(Purpose)〕
 慢性腎臓病(CKD)は末期腎不全や心血管疾患や死亡と関連しており、公衆衛生上重要な疾患の1つである。CKDの予防 に関して、喫煙や飲酒に加え睡眠不足や不健康な食習慣といった様々なライフスタイルへ介入しこれらを修正する事が有効であると報告されている。
 近年、朝食の欠食頻度がメタボリックシンドロームや2型糖尿病や心血管疾患など様々な疾患のリスクである事が明らかにされた。その一方、慢性腎臓病との関連も示唆されてはいるものの報告数は非常に少なく、朝食の欠食頻度が CKDに及ぼす影響は明らかではない。また、昼食や夕食の欠食頻度と生活習慣病やCKDとの関連はほとんど報告されていない。本研究の目的は、朝食•昼食•夕食の摂取頻度と蛋白尿発症との関連を評価する事である。

〔方法ならびに成績(Methods/Results)〕
 本研究は、2005年1月~2013年3月における大阪大学の職員健診受診者を対象とした後ろ向きコホート研究であり、初回健診受診時に19〜60歳である15,226人の職員を対象とした。その後,初回健診受診時にeGFR<60ml/min/1.73m2または尿蛋白 ≧ 1+または腎疾患加療中である職員(989人),夜問業務に15回/月以上従事している職員(627人),初回受診時のデータが欠損している職員(415人)を除外し対象者は13,195人となった。更に、健診の単回受診者(3,082 人)も除外し,最終的に10,113人(女性5,439人・男性4,674人)を研究対象省とした。これらの対象者に関して,初回健診受診時の朝食•昼食•夕食の摂取頻度と蛋白尿(尿蛋白≧1+)の発症との関連を多変量補正Cox比例ハザードモデルで評価した。なお,各食事の摂取頻度はそれぞれ,ほぼ毎日食べる・不規則・ほぼ食べない、の3つのカテゴリー に分類された。その中で,男女共に昼食及び夕食に関して「ほぼ食べない」と回答した職員は少数であった。男性において昼食を「ほぼ食べない」と回答したのは67人(同群全体の1.4%)で夕食に関しては4人(同群全体の0.1%)であ った。また、女性において昼食を「ほぼ食べない」と回答したのは21人(同群全体の0.4%で夕食に関しては9人(同全全体の0.2%)であった。従って,男女共に昼食と夕食に関しては「不規則」または「ほぼ食べない」と回答した群をまとめて1つのグループとした。
 女性の年齢の中央値は31歳(第1四分位-第3四分位,26-38歳)であり、追跡期問の中央値は4. 3年(第I四分位-第3四分位,2.0-7.7年)であった。また、763人(14.0%)が蛋白尿を発症した。単変量解析を行ったところ女性において朝食・昼食・夕食の全ての食事の摂取頻度に関して蛋白尿の発症との関連が認められた。しかし,多変量解析を行った ところ,朝食:毎日HR 1.00 [Ref].不規則1.35 [95%CI 1.09-1.66],ほぼ食ベない1.54 [95%CI 1.22-1.94],昼食:毎日HR 1.00 [Ref],不規則+ほぼ食ベない1.20 [95%CI 0.87-1.64],夕食:毎日HR 1.00 [Ref],不規則+ほぼ食ベない1.31[95虹I1.00-1.72]という結果であり,女性では朝食と夕食の摂取頻度と蛋白尿の発症との関連が認められた。
 一方,男性の年齢の中央値は34歳(第1四分位-第3四分位,29-42歳)であり、追跡期間の中央値は5.9年(第1四分位- 第3囲分位,2.5-9.5年)であった。また,617人(13.2%)が蛋白尿を発症した。単変量解析を行ったところ男性では、 朝食・昼食・夕食の全ての食事の摂取頻度に関して蛋白原の発症との関連は認められなかった。多変量解析を行った ところ、朝食:毎日 HR 1.00 [Ref].不規則1.03 [95%CI 0.80-1.32],ぼぼ食べない1.14 [95%CI 0.89-1.45],昼 食:毎日HR 1.00 [Ref],不規則+ほぼ食べない1.12 [95%CII 0.84-1.50],夕食:梅日HR 1.00 [Ref],不規則+ほ ぼ食べない0. 90 [95%CI 0.56-1.43]という結果であり,男性では単変量解析の結果と同様に朝食・昼食・夕食の金ての食事の摂敢頻度に関して蛋白原の発症との関連は認められなかった。

〔総 括(Conclusion〕
 女性において,朝食及び夕食の摂取頻度は蛋白尿発症の予測因子である。
 一方、男性においては食事の摂取頻度と蛋白尿発症とは関連を認めなった。

全国の大学の
卒論・修論・学位論文

一発検索!

この論文の関連論文を見る