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Evaluation of School Health and Nutrition Program in Nepal

Manandhar Shrestha, Rachana 東京大学 DOI:10.15083/0002006102

2023.03.20

概要

【別紙 2】
審査の結果の要旨
氏名 Rachana Manandhar Shrestha
審査の結果の要旨
本研究は、SHN(学校保健栄養)プログラムの全体的な実施プロセス、その影響、課題、ネパールに
おける持続可能性を評価するために、定量的および定性的研究手法を同時に用いて行われた。 ネ
パールの 75 地区(District)のうち 9 地区で実施され、国から学校のレベルに至る関係者が参加して
おり 以下の結果が得られている。
1. 定量的研究では、シンドゥパルチョク、シャンジャ、ドラカ、タナフの 4 地区において、SHN プ
ログラムを実施した学校(介入群)と、プロジェクトを実施しなかった学校の生徒(比較群)を
対象にした。SHN パイロットプログラムの完了から 1 年後、生徒の SHN プログラム活動への
認識とそれの健康促進に対する有効性を測定した。介入群の学生は、比較群の学生に比
べて、腸内寄生虫への感染(AOR = 0.50、95%CI:0.34-0.75)および下痢や赤痢の感染
(AOR = 0.67、95%CI:0.47-0.97)のオッズが SHN パイロットプログラムの完了後 1 年でも低
下した。介入群の学生は、共変量と交絡因子を制御した後、食前手洗い習慣のオッズが増
加することも示しました(AOR = 1.32、95%CI:1.01-1.73)。
2. 介入群の生徒の大多数は、比較群の生徒よりも多くの学校保健サービスを認識し、利用した。
以下の学校保健サービスの認識・利用のオッズが増加していることが判明した:駆虫(AOR =
7.35、95%CI:5.28-10.24)、ビタミン A 補給(AOR = 2.70、95%CI:2.04-3.59)、鉄剤の補給
(AOR = 2.20、95%CI:1.60-3.03)、応急処置サービス(AOR = 3.04、95%CI:2.09-4.43)、
視力検査(AOR = 1.71、95%CI:1.35-2.20)、聴力検査(AOR = 3.61、95%CI:2.39-5.43)、
および生徒の健康記録管理の維持(AOR = 2.17、95%CI:1.69-2.80)。
3. 同様に、介入群の学生は、トイレ使用後の手洗い習慣(AOR = 2.51、95%CI:1.65-3.80)、
手洗い時の石鹸の利用(AOR = 1.60、95%CI:1.25-2.05)、および SHN 活動のために児童
クラブへの参加(AOR = 2.93、95%CI:2.23-3.85)のオッズも増加していることが分かった。
4. 定性的研究では、SHN プログラムの実施に対する利害関係者の認識、その影響、課題、お
よび持続可能性に焦点を当てた。 その結果、テーマ別分析から導き出された主要なテーマ、
コード、サブコードは、プログラムの実装、影響、実装中の課題、プログラムの持続可能性の
間の関連性を示した。ほとんど全ての研究参加者は、プログラムが生徒、学校、コミュニティ
に正の影響を与えることを高く評価した。 正の影響には、生徒の健康と学校環境の改善、コ
ミュニティの意識の向上などが含まれる。 但し、研究参加者の大多数は、利害関係者間の
調整の欠如、リソースの不足、限られたトレーニングの機会、プログラムの持続可能性に関す
る疑問を、プログラムの実施における主要な障壁として挙げた。

本研究における定量的および定性的研究結果から、ネパールにおける SHN プログラム実施に積極
的に関与した様々な関係者および生徒にとって、SHN プログラムが有望であるとの結果を示した。
本研究は、全般的に SHN プログラムの実施、その影響、課題、およびネパールの学校における持続
可能性についてのより深い理解も提供した。SHN プログラムの内容が包括的かつ持続的に実施され
た場合、それらが生徒、学校、およびネパールのコミュニティにおける行動変容および健康指標で持
続可能な正の影響を与える可能性があることを、本研究は示した。低所得国での SHN プログラムの
実施に関する学術的な研究は限られており、プログラムの持続可能性とその影響を調査した研究は

ないため、本研究は、国際保健学に重要な貢献をなすものであり学位を授与に相当すると考えられ
る。よって本論文は博士(保健学)の学位請求論文として合格と認められる。

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