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大学・研究所にある論文を検索できる 「Information and Communication Technology (ICT) を使用し、生活習慣病に関するhealth literacyの向上を目指した教育コンテンツの開発に関する研究」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Information and Communication Technology (ICT) を使用し、生活習慣病に関するhealth literacyの向上を目指した教育コンテンツの開発に関する研究

會田, 梓 東京大学 DOI:10.15083/0002006985

2023.03.24

概要

[課程-2]
審査の結果の要旨
氏名會田 梓
本論文は、研究 1.教育コンテンツの開発、研究 2.特定保健指導後、未達成者のフォロー
アップの検討 遠隔面談を用いた追加の特定保健指導より構成される。研究 1 では、
科学的根拠に基づき、健診結果を視覚的方法により明確に表現し、将来起こりうる生活
習慣病を教育動画によって示すことで、生活習慣病のリスクがある者・メタボリックシ
ンドロームの生活習慣病に関する health literacy の向上を目指した教育コンテンツの開発を
行った。将来障害を受ける可能性がある 8 臓器 (脳、眼、心臓、肺、肝臓、腎臓、血管、
神経) のアイコンを光らせることで健診結果の視覚化を図った。臓器に関連する 8 生活習
慣病 (脳血管疾患、糖尿病網膜症、虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患、脂肪肝、慢性腎臓
病、末梢動脈疾患、糖尿病神経障害) の教育動画の作成においては、各専門医と繰り返し
議論し、基礎となる統一された枠組み、ストーリーボードを作成し、最終的に動画を完成
させた。研究 2 では、開発した教育コンテンツが含まれる生活習慣改善 application (ア
プリ) を使用した 3 ヶ月間の生活習慣改善指導のランダム化比較研究後、対象者のうち、
特定保健指導対象で厚生労働省が定める未達成者を抽出し、追加調査の同意を得た参加協
力企業 1 社の特定保健指導対象者 14 名のうち、同意を得た積極的支援対象者 4 名、動機
付け支援対象者 3 名に対して 3 ヶ月間の追加の遠隔面談を用いた特定保健指導を行い、従
来型の 6 ヶ月間の直接対面による特定保健指導からの簡便化を図り、特定保健指導実施率
の向上を目指した。結果として、3 名の積極的支援対象者は全員、特定保健指導を達成
し、180 ポイントを獲得した。遠隔特定保健指導開始時と終了時のウエスト周囲長、体重
の変化に関して、ウエスト周囲長は、-4.0±3.0cm (p=0.043) と有意に減少したが、体重
は、-1.1±2.5kg (p=0.225) と有意な差は認められなかった。行動変容・思考の変化とし
ては、行動変容ステージ 関心期・準備期から行動期への変化が全員に認められた。
以上、本論文では、健康と生活習慣に関する情報を個別化することでユーザーの health
literacy、生活習慣行動を改善することを目的とした教育コンテンツ (健診結果の視覚化・
生活習慣病に関する教育動画) の開発を行った。同様の研究は、Pubmed 検索においては
認められていない。3 ヶ月間の生活習慣改善アプリによる生活習慣改善指導のランダム化
比較研究実施後、対象者のうち、特定保健指導レベルで、未達成者を対象に、3 ヶ月間、
追加の遠隔面談を用いた特定保健指導を行い、結果として、積極的支援対象者 3 名全員
が、特定保健指導を達成し、180 ポイントを獲得した。未達成者に対する追加の特定
保健指導に関しての報告はなく、本報告は特定保健制度に重要な貢献をなすと考えられ
る。よって本論文は博士( 医

学 )の学位請求論文として合格と認められる。

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