電子カルテデータを用いた看護記録量的監査の自動化
概要
【目的】電子カルテに蓄積されるデータを用いた看護記録量的監査の自動化を図る。
【方法】当院の量的監査表60項目からデータで抽出可能な項目を選択し、項目毎に抽出患者韮準を作成した。選択項目と抽出患者韮準に関する意見を各部署から収集し、プログラムを設定した。抽出したデータで自部署の記録状況が把握できるかを確認した。
【結果】看護過程に関する項目など27項目の抽出が可能であった。各項目の抽出患者韮準を作成した結果、日々の看護診断の立案や記録の在り方の見直しにも繋がった。病院情報システム内に、日(部署別、患者別)・週・月(部署別)毎の監査結果が自動転送される設定をした。データを確認し、転棟前の記録を監査対象から除くなど、自部署の記録状況をより把握できるようにデータの精度を向上させた。
【考察】日毎のデータにより、患者別の監査結果が把握でき、週・月毎のデータにより、部署別の監査結果の傾向や推移を把握できるようになったことで、監査の自動化が図られた。