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大学・研究所にある論文を検索できる 「Assessment of amyloid deposition in patients with probable REM sleep behavior disorder as a prodromal symptom of dementia with Lewy bodies using PiB-PET」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Assessment of amyloid deposition in patients with probable REM sleep behavior disorder as a prodromal symptom of dementia with Lewy bodies using PiB-PET

小林 良太 山形大学

2020.03.31

概要

【目的】
レビー小体型認知症 (DLB) は、前駆期にしばしばレム睡眠行動障害 (RBD) を示す。一方、DLB の約 70%にはアルツハイマー病 (AD) 型の病理が併存するが、この併存はより不良な予後と関係する。したがって、AD 型病理についての早期発見と介入が有益である。典型的な AD では、アミロイドβ (Aβ) の沈着は認知症発症のかなり前から始まり、軽度認知障害の段階ではすでにプラトーに達している。しかし、AD 型病理を伴う DLB において Aβ蓄積の開始時期は知られていない。したがって我々は、Aβイメージング法の標準であるピッツバーグ・コンパウンド B を用いた PET (PiB-PET) により、DLB の前駆症状としての RBD においてアミロイド沈着を調査した。

【方法】
対象は、DLB のバイオマーカーである MIBG 心筋シンチグラフィーで異常所見を認めた、RBD 患者 12 名と DLB 患者 11 名である。RBD と DLB の診断には、それぞれ、RBD スクリーニング質問紙日本語版と McKeith らの DLB 臨床診断基準(2017 年版)を用いた。両群において PiB-PET を施行し、PMOD ソフトウェアを用いて PiB の全脳皮質分布容積比 (DVR) を計算した。DVR が 1.3 を超えた場合をアミロイド陽性とした。フィッシャーの正確確率検定を用いて両群のアミロイド陽性率を比較し、p<0.05 を有意とした。本研究は山形大学医学部倫理委員会から承認を得ており、対象全員から研究参加について文書で同意を得た。

【結果】
2 人の RBD 患者(16.7%)と 8 人の DLB 患者(72.7%)がアミロイド陽性であった。アミロイド沈着率は、RBD 群で DLB 群より有意に低かった(p=0.012)。

【考察・結論】
DLB における AD 型病理併存の高さから、DLB の前駆期症状である RBD において既にかなりの程度でアミロイド沈着が見られるものと予想された。しかし、本研究において RBD のアミロイド沈着率はDLB のそれよりも有意に低かった。したがって、DLB ではアミロイド蓄積が常に認知機能低下に先行するとは限らないことが示唆された。また、DLB におけるアミロイド蓄積の開始時期についてさらなる研究が必要と考えられた。

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