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大学・研究所にある論文を検索できる 「[研究トピックス]飛騨DST共同利用報告 : ドームレス望遠鏡でのH2RG赤外カメラ偏光観測実験」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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[研究トピックス]飛騨DST共同利用報告 : ドームレス望遠鏡でのH2RG赤外カメラ偏光観測実験

花岡, 庸一郎 森田, 諭 京都大学

2023.04

概要

ドームレス望遠鏡でのH2RG赤外カメラ偏光観測実験
近赤外線の波長域は、彩層の磁場を知ることができるHe I 1083.0nm、格段に大きなゼー
マン分離を示すFe I 1564.8nm、といった、可視域では得られない情報をもたらす吸収線が
あるため、太陽の先端的偏光観測においては特に重要な波長域である。そこで我々は、
将来の高度な観測へ向けて、新学術領域「太陽地球圏環境予測」(PSTEP)にて、大フォー
マット赤外線検出器であるH2RGを使用した赤外カメラを開発し、その機能実証と科学デ
ータ取得を2018年以降進めてきた。
2022年度は11月21~25日に、垂直分光器に偏光変調装置とカメラを設置して観測を実
施した。これまでは主として静穏領域を対象としてきたが、太陽活動の上昇を機に、今回は
He I 1083.0nm吸収線による活動領域やプロミネンスのデータ取得を試みた。図1に、活動
領域のデータの例を示した。図1左はHαの太陽全面像で、四角の部分(NOAA 13149)を
スキャンした結果を右側に示している。輝度信号の他、光球磁場・彩層磁場に対応するSi
I 1082.7 nm・He I 1083.0 nmでのStokes V/I信号をとらえている。
Stokes I

NOAA13149

Stokes V/I

Si I 1082.7

He I 1083.0

図1 11月25日の観測で得られたデータ例。右はスキャン領域(NOAA 13149)を示すHα全面像
(国立天文台)、左はSi I 1082.7 nm・He I 1083.0 nm吸収線でのStokes I及びV/Iスキャン画像。

他にプロミネンスのスキャンデータも取得しており、Stokes inversionを試みている。また現
在、国立天文台フレア望遠鏡の赤外マグネトグラフ(He I 1083.0でのfull Stokesスキャンデ
ータも取得している)では、系統誤差の除去による偏光データの高精度化を試みているが、
飛騨のデータのような異なる装置での観測結果と比較することで相互に誤差評価ができな
いかと期待しており、今回取得したデータを利用して検討を進めたい。 ...

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