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大学・研究所にある論文を検索できる 「トランスクリプトーム解析を用いた、げっ歯類のHabenula神経回路研究」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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書き出し

トランスクリプトーム解析を用いた、げっ歯類のHabenula神経回路研究

橋川, 良子 東京大学 DOI:10.15083/0002008287

2023.12.27

概要

















論文題目

トランスクリプト-ム解析を用いた、 げっ歯類の Habenula 神経回路研究



橋川



良子

【背景と目的】
外界からのストレスや嫌悪刺激への対応は、 生存において必須の行動である。
方で脳内での過剰なストレス応答はうつ病を含む広範な神経疾患への関与が示されている。
よって、 ストレス刺激の情報処理に関与する神経回路を詳細に明らかにすることは、 神経
科学における重要な課題である。

Habenula

(手綱核、

Hb)

は、 動物のストレス



嫌悪刺激

応答において、 進化的に保存された必須の脳領域である。 松本らによる、 霊長類における

(Matsumoto et al., 2007) の発表以降、 げっ
歯類などの哺乳類だけでなくゼブラフィッシュ等の魚類においても Habenulaの拙悪刺激応
答への関与が、 一 貫して示されてきた。 解剖学的に、 哺乳類のHabenulaは外側に位置する
Lateral habenula (外側手網核、 LHb) と内側のMedial habenula (内側手網核、 MHb) に分
類され、 さらにそれぞれの領域が6 個程度の亜核に分けられる。 免疫染色や In situ
hybridization法を用いた先行研究によりHabenulaにおける発現辿伝子、 分子が同定されて
電気生理学的手法を用いた先駆的研究成果

きた。 しかし、 ハイスルー プット性に欠く先行研究では哺乳類の2万以上の辿伝子を網羅的
に検証することは叶わず、 哺乳類におけるHabenulaのトランスクリプトー ム及び猟悪刺激

処理に関与する細胞集団の分子基盤は不明であった。 橋川はシングルセルRNA シー ケンシ
ング

(scRNAseu)

り組んだ。

を適用してげっ歯類Habenulaのトランスクリプト ームの全貌の解明に取

【方法と結果】

scRNAseuの適用

1.

む急性切片を作成し、
り単



成体オスマウス

(P50-55、

行動処骰などは後述)よりHabenula を含

Habenulaのみを正確にパンチアウトした後、

細胞レベルに単離した。 単



組織消化酵素処理によ

細胞懸濁液を準備するすべての過程で転写



翻訳阻害

薬を用いて、 酵素処理あるいは機械的刺激による人為的な追伝子発現を最小にした。

Dropseu を飛躍的に改良した10xゲノミクスクロミウムシステムを用いてcDNAライブラリ ー
を作製し、 Next-seq を用いてシー クエンスを行った。 シ ー ケンスリ ー ドをマウスのリファ

レンスゲノムに照会し、 細胞と追伝子カウントからなる行列デ ー タを得た。 クオリティ ー

が 一定水準以上の細胞を選別した結果、
2.

11878 個の細胞から計17726 追伝子を検出した。

クラスタリング解析により、 神経細胞種と非神経細胞種を分離、 同定

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実験によ

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