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大学・研究所にある論文を検索できる 「Intermittently scanned continuous glucose monitoring(isCGM)を用いた、2型糖尿病患者に対する食後の異なる時間で行った運動によるグルコース代謝への効果」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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書き出し

Intermittently scanned continuous glucose monitoring(isCGM)を用いた、2型糖尿病患者に対する食後の異なる時間で行った運動によるグルコース代謝への効果

長野, 雄太 東北大学

2023.03.24

概要

(書式18)




位 論 文 要 約
A b s t r a c t )

博士論文題目 Title of dissertation
Intermittently scanned continuous glucose monitoring(isCGM)を用いた、
2 型糖尿病患者に対する食後の異なる時間で行った運動によるグルコース代謝への効果

東北大学大学院医学系研究科医科学専攻
機能医科学講座
氏名 Name

運動学分野

長野

雄太

目的:先行研究の結果より、2 型糖尿病患者に対する運動療法を行うのに推奨される時間帯として、食後が推
奨されている。しかし、食後の運動開始時間までの経過時間の違いにより、運動療法による血糖コントロール
への効果が異なる可能性があるが、先行研究やガイドライン等による明確な基準がない。よって、昼食を基準
に異なる時間帯で行った運動療法による血糖コントロールへの影響を Intermittently scanned continuous
glucose monitoring(isCGM)を用いて、2 型糖尿病患者に対する運動療法を行うタイミングとして、食後早期
の運動療法と長く時間が経過してから行う運動療法でどのように効果が異なるのかを調査する事で、2 型糖尿
病患者が病態改善のために行う運動療法として推奨される時間帯を明らかにすることを目的とした。
方法: 18 名の 2 型糖尿病(T2D)患者を対象に、昼食提供から 2 時間以内(Early exercise[EE])と 3 時間以上経
過(Late exercise[LE])の 2 つの時間帯に分けて、それぞれ 40 分・4 日間ずつ運動療法を行った。休暇日(Rest
day[RD])を EE と LE の間に 2 日間設けた。
研究デザインはランダムクロスオーバーを採用した。
対象者は isCGM
を 装 着 し た 。 isCGM の グ ル コ ー ス 濃 度 の デ ー タ は 、 運 動 を 行 っ た 1 日 (analysis-1:a-1) 、
12:00-18:00(analysis2:a-2) 、 12:00-24:00(analysis3:a-3) 、 12:00- 翌 日

12:00(analysis4:a-4) 、

18:00-24:00(analysis5:a-5)、24:00-翌日 8:00(analysis6:a-6)、翌日 8:00-翌日 12:00(analysis7:a-7)に分
けて最大値、最小値、曲線下面積(area under the curve:AUC)を解析した。運動中の isCGM の記録を線形近似
し isCGM のグルコース濃度の運動時間に対する変化の割合を解析した。対象者をインスリン製剤の使用の有無
で分けて同様に解析をした。isCGM のデータから計算できる AUC の評価方法として、70mg/dL と 180mg/dL を基
準として、TIR(time in range)
、TAR(time above range)
、TBR(time below range)を求めた。
結果:AUC について、a-2 にて EE と LE が RD より低値を示し(EE3081.6±987.6 vs. LE2978.3±674.8 vs.
1

(書式18)
RD3183.4±533.0, p<0.01) 、a-3 にて LE が RD より低値を示し(EE6238.2±1733.3 vs. LE6013.9±1225.0 vs.
RD6308.8±940.5, p=0.04)、a-4 も LE が RD より低値を示した(EE11888.5±2837.6 vs. LE11218.0±2122.4 vs.
RD11723.2±1386.1, p=0.04)。a-5、a-6、a-7 では a-6 でのみ LE が RD より低値を示した(EE3080.6±700.1 vs.
LE2850.9±595.2 vs. RD3006.4±355.9, p=0.049)。TBR>4%を超える日が散見され、血糖コントロール指針で
示される目標よりもグルコース濃度が低く経過した場合があった。
結論: 昼食提供からより長く時間が経過してから運動療法を行うと、血中グルコース濃度の変動が翌日まで低
く経過する可能性があり、特に運動を行なっている時間帯と運動を行なった翌日の早朝にてグルコース濃度が
低く経過する可能性を示した。本研究では isCGM のグルコース濃度の最低値と TBR が血糖コントロールの指針
の基準よりも低い場合が散見されたため、より安全に運動療法を行う上で、T2D 患者の治療に関わる多くの職
種間での情報共有を強め、低血糖状態のリスクを減じる事が重要である。 ...

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