救護区分を用いた院内の患者搬送の判断基準に関する検討
概要
【背最】災害発生時に医療機関では、誰がどのように患者を搬送するかの判断が必要となるが、明確な韮準がなかった。今回、救護区分を用いた院内の患者搬送の判断韮準を作成した。
【方法】副看護師長会議とメールでの意見交換を通して、救護区分・搬送時の患者状態・搬送者の判断基準を作成した。搬送時に必要な搬送者数を把握するために、搬送者の判断韮準作成前後の患者数を比較した。
【結果】救護区分の判断韮準には院内の移動を前提とし、担送はベッド・抱っこ、護送は車いす・付き添い・見守り、独歩は一人で歩行とした。誰が搬送するかについては、どの程度の観察を必要とするかで判断し、看護度の観察の程度(A'"'--'C) を用いることにした。救護区分と観察の程度を組み合わせた9区分で搬送者を決定し、担送と護送A には搬送時に医療従事者が必要とした。判断基準作成前後の患者数の比較では、独歩とCが増え、担送とAが減った。
【結論】患者搬送の判断基準を明確にしたことで、統一した評価が可能となった。