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大学・研究所にある論文を検索できる 「Plasma xanthine oxidoreductase activity in Japanese patients with type 2 diabetes across hospitalized treatment」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Plasma xanthine oxidoreductase activity in Japanese patients with type 2 diabetes across hospitalized treatment

川知, 祐介 大阪大学

2021.03.24

概要

〔目的(Purpose)〕
キサンチン酸化還元酵素(XOR)はプリン体代謝の最終ステップにおいて、ヒポキサンチンからキサンチン、キサンチンから尿酸への変換を触媒する酵素であり、尿酸生成抑制薬の標的である。加えて、メタボリックシンドロームや心血管疾患といった病態への関連が示唆されている。近年ヒトにおける血漿XOR活性の正確な測定が可能となり、複数の横断研究が報告されているが、2型糖尿病患者における血漿XOR活性のへの治療介入による変化は明らかではない。そこで、我々は2型糖尿病教育入院患者における血漿XOR活性の規定因子を横断的・縦断的に検討した。

〔方法ならびに成績(Methods/Results)〕
2017年12月〜2019年3月に血糖コントロール目的で入院した2型糖尿病患者28例(男性10例/女性18例)を対象とした。入院時(教育入院翌日)と入院2週間後において血液サンプルを採取し、血漿XOR活性および、その変化とその他臨床パラメータとの相関を横断的・縦断的に検討した。血漿XOR活性、ヒポキサンチンおよびキサンチン濃度はLC-TQ/MS法を用いて測定を行った。
入院時において血漿XOR活性の独立した規定因子は肝逸脱酵素(ASTとALT)のみであり、BMIや血清尿酸値含めた他の臨床パラメータは血漿XOR活性と相関を示さなかった。また、2週間の糖尿病教育入院により血漿XOR活性は有意に低下した。続いて、教育入院前後での血漿XOR活性の変化(Δ XOR)の規定因子の検討を行った。Δ XORは単変量解析ではAST、 ALT、LDL-Cho、アディポネクチンの変化と相関し、体重やBMI、糖代謝パラメータの変化とは相関を示さなかった。ステップワイズ法にて多変量解析を行った結果、ASTの変化(Δ AST)のみがΔ ΧΟRの独立した規定因子であり、Δ XORとΔ ASTは強く正相関した(r=0.82、p<0. 0001)。最後に、血漿XOR活性の中央値で高値群/低値群の2群に分けて縦断解析を行った結果、血漿XOR活性低値群では教育入院により血漿XOR活性および肝逸脱酵素は変化を認めなかった一方で、血漿XOR活性高値群では血漿XOR活性、肝逸脱酵素ともに有意に低下を認めた。

〔総 括(Conclusion)〕
2型糖尿病患者において血漿XOR活性は教育入院により低下し、横断・縦断いずれにおいても血漿XOR活性の規定因子は肝逸脱酵素であった。以上の結果より、血漿XOR活性は肝細胞からの肝XORの逸脱をダイレクトに反映し変化することが示唆された。

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