リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

リケラボ 全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索するならリケラボ論文検索大学・研究所にある論文を検索できる

リケラボ 全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索するならリケラボ論文検索大学・研究所にある論文を検索できる

大学・研究所にある論文を検索できる 「Elucidation of the amplification mechanism of meteo-tsunamis originating west of Kyushu Island and proposal for a possible forecasting system」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。
リケラボ

コピーが完了しました

URLをコピーしました

論文の公開元へ論文の公開元へ
書き出し

Elucidation of the amplification mechanism of meteo-tsunamis originating west of Kyushu Island and proposal for a possible forecasting system

福澤, 克俊 東京大学 DOI:10.15083/0002004737

2022.06.22

概要

1 背景
ハリケーンや低気圧などの気象擾乱や地震など、顕著な前駆現象を伴わないにもかかわらず、振幅 ４メートルにも達するような海面水位振動が突如として始まる、あたかも津波のような沿岸災害現象が観測されることがある。様々な研究により、この津波のような現象は、大気擾乱によって突如引き起こされるものであることが明らかになり、「気象津波（meteorological tsunami, meteo-‑tsunami）」と呼ばれている。気象津波は、地中海やアドリア海、五大湖など世界各地の浅海域において、その発生が数多く報告されている。我が国においても、九州西側沿岸域、特に、長崎湾や枕崎湾では冬から春にかけて繰り返し発生し、「あびき」現象として古くから知られてきた。周期数十分程度の振幅の大きな海面変動とそれに伴う強流により、人命が失われること、沿岸の人家への浸水、船舶の破損など、沿岸社会への影響が大きいことから、その予測実現が期待されているが未だ実現していない。

気象津波の発生予測には、その起源となる大気擾乱の発生を予測することが直接的であるが、現在のところ高解像度の大気モデルをもってしてもその再現は困難である（Belusic et al.2007 ほか）。

そこで本研究では、九州西方沿岸域で発生する気象津波に注目し、その増幅機構を明らかにし、それに基づいて大気モデルに依らず気象津波の発生を早期に検知し、海洋モデルをベースにした予報システムを提案する。

2 気象津波の増幅機構
2010 年 3 月 3 日に九州西方沿岸域で発生した気象津波（あびき）は、長崎湾、枕崎湾で全振幅 1 m を超える水位振動をもたらした。同時間帯に、複数地点の地上気象観測によって振幅〜～1hPa ほどの微気圧擾乱が捉えられていた。このイベントの再現実験を通じて、気象津波の発生機構を明らかにする。具体的には、気象観測データから、微気圧擾乱の伝播方向、伝播速度をそれぞれ東南東方向 -‑5˚̊に〜～30 m/s と推定し、理想的な気圧フォーシングを仮定することにより、観測と整合的な海洋応答を再現することができた。なお、用いているデータは気象庁による潮位観測（15 秒毎）、地上気象観測データ（1分毎）、薩摩川内市による女島、甑島における水圧変動観測（1 分毎）と地上気圧観測データ（1 分毎）、日本水路協会による日本近海 30 秒グリッド水深データ、地形データ M7000 シリーズ、内閣府防災会議による地形データである。非回転浅水長波の運動方程式と連続の式を用いた数値シミュレーションを行った。

第１の増幅は東シナ海上で、微気圧擾乱と海洋波がカップリングする Proudman 共鳴によって生じ、全振幅は 0.2 m 程度までの増幅がもたらされていた。第 2 の増幅は沿岸域で発生しており、それぞれの湾の沖合に広がる特徴的な陸棚地形が重要な働きをしていることがわかった。

特にこの沿岸域での増幅機構を調べるため、それぞれの湾付近のみを切り出した領域で、周期的なフオーシングを与え、振動特性を調べたところ、長崎湾にとっては西側・北側に広がる五島列島と平戸島などの地形が、枕崎湾にとっては湾南側で東西に広がる陸棚の東端に位置する、開聞岳を含む岬が気象津波の発生にとって重要な役割を担っていることがわかった。それぞれの沖合地形の存在により、それぞれの湾で共鳴を起こす周期（長崎湾では〜～30 分、枕崎湾では〜～12 分、〜～16 分）の海洋波が持続的に入射すること、その結果、湾口付近では 2 倍程度まで水位振動の振幅が増幅されることが明らかになった。

ここで述べた増幅機構は、2012 年 3 月 2 日、2004 年 3 月 1 日にそれぞれ発生した顕著な気象津波においても重要な役割を果たしていることが示された。

3 気象津波の予報システムの提案
気象津波の発生を早期に検知し予報を実現する手段は世界各地で様々に検討されてきた。東シナ海は底引き網漁が行われる海域であるため海底水圧計を設置することは困難であり、海面高度観測衛星による観測もその粗い時間解像度のため気象津波の検知には使えない。ひとつの解決手段として、航空機に搭載したレーダーによって東シナ海上で顕著な東進する海洋波の存在を検知することにより、沿岸域で水位振動の増幅が開始する前に「気象津波（あびき）発生警報・予報」を発する方法が考えられる。特に、九州−－中国大陸間を飛行している民間航空機は数多く、これらの航空機によって九州西岸の沖合で海洋波の構造を検知することが可能になれば、九州沿岸域を襲う気象津波の発生予報の実現を期待することができる。

水深の浅い東シナ海上では海洋波よりも速い速度で航空機は航行していることから、航行する民間航空機から海洋波の空間構造を迅速に捉えることができる。そこで、本研究では九州の西端に位置する女島に水位計を設置し、さらに民間航空機の電波高度計による観測を組み合わせた観測システムを提案する。そして、その観測システムをベースにした気象津波の予報システムを提案し、2010 年 3 月に発生した気象津波の事例に適用してその有効性を検討した。

Flightradar24 による航空機の航行記録によると、長崎上空と中国上海を結ぶライン上を行き来する航空機は多数存在している。マイクロ波（中心周波数 9.6 GHz）を用いた海面高度計の精度 0.07-‑0.10 m (Hirobe et al.,2019)を考慮しても、東シナ海大陸棚上での Proudman 共鳴により十分に増幅された後の海洋波であれば、その空間構造が捉えられ得る。そこで現実的な航路上を複数の航空機が一定速度（東向きの場合は 900 km/hour, 西向きの場合は 700 km/hour）で移動しながら海面波形を観測したものとし、それらの波形データの差異をもとに海洋波の伝播方向、波長、周期を推定したところ、推定値にばらつきはあるものの、平均的にはそれぞれ、東南東方向 -‑3˚̊、45 km、20 分と、いずれもシミュレーションの設定と整合的な値が得られた。

ここで得られた海洋波の情報を基に長崎湾と枕崎湾の水位振動を予報する。二次元の海洋モデルを用いたシミュレーションを行うには積分時間が必要であることから、地震津波研究でも利用されているグリーン関数法を用いて水位振動の予報を行う。最初期の予報は、東シナ海における航空機観測データのみに依拠したものであるため予報のばらつきが大きいが、女島における水位観測、九州沿岸域での航空機観測を考慮することで予報が更新され、ばらつきが軽減される。結果として、最大振幅は２５％程度の誤差で再現できた。航空機で早期に海洋波を検知した後、即座に警報を発するとともに、航空機観測から得られた情報を入力したシミュレーションを実行することで、各湾の水位振動の予報を発することは十分可能であると結論できる。

4 まとめ
これまでの研究により、九州西方沿岸域で発生する気象津波の増幅機構が明らかとなり、特に沿岸域においては複数の固有振動が連動し、その結果、湾内に共鳴周期をもつ海洋波が繰り返し送り込まれることが重要な機構として示された。その振動系の特性から、大きな水位振動をもたらす海洋波の波長（周期）、波が入射した後の湾水振動の持続時間などが評価できる。今後、世界各地の気象津波において、同様の波連生成機構の重要性が議論されることが期待される。

さらに東シナ海上で、気象津波をもたらす顕著な海洋波を航空機観測によって検知し、気象津波に伴う水位振動を予報するシステムを初めて提案した。2010 年 3 月の気象津波の事例に適用し、この予報システムの有効性を調べたところ、新たな観測システムを用いることで気象津波を早期に予報することが可能であったと考えられた。今後、観測誤差も考慮した上で観測システムを実装することで、気象津波の予報・警報システムが実現されると期待される。

論文の公開元へ

関連論文

関連論文をもっと見る

参考文献

Amante, C., & Eakins, B. W. (2009). ETOPO1 1 Arc-Minute Global Relief Model: Procedures, Data Sources and Analysis. National Geophysical Data Center, NESDIS, NOAA, U.S. Dept. Commerce, Boulder, CO, USA. https://doi.org/10.7289/V5C8276M

Asano, T., Yamashiro, T., Takeshita, A., Sakamoto, H., & Nishimura, N. (2011). Field Observation of Secondary Undulation “Abiki” in Urauchi Bay, Kami-Koshiki Island. Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B2 (Coastal Engineering), 67(2), I_176-I_180. https://doi.org/10.2208/kaigan.67.I_176

Asano, T., Yamashiro, T., Yamaguchi, D., & Kobaru, R. (2014). A Field Observation of Meteo-tsunamis Excited by Geometric Resonance on the Continental Shelf off Makurazaki Coast. Journal of Japan Society of Civil Engineers, Ser. B2 (Coastal Engineering), 70(2), I_141-I_145. https://doi.org/10.2208/kaigan.70.I_141

Basterretxea, G., Jordi, A., Garcés, E., Anglès, S., & Reñé, A. (2011). Seiches stimulate transient biogeochemical changes in a microtidal coastal ecosystem. Marine Ecology Progress Series, 423, 15–28. https://doi.org/10.3354/meps08949

Bechle, A. J., & Wu, C. H. (2014). The Lake Michigan meteotsunamis of 1954 revisited. In Meteorological Tsunamis: The U.S. East Coast and Other Coastal Regions (pp. 155–177). Cham: Springer International Publishing. https://doi.org/10.1007/978-3-319-12712-5_9

Bechle, A. J., Kristovich, D. A. R., & Wu, C. H. (2015). Meteotsunami occurrences and causes in Lake Michigan. Journal of Geophysical Research: Oceans, 120(12), 8422–8438. https://doi.org/10.1002/2015JC011317

Bellotti, G. (2007). Transient response of harbours to long waves under resonance conditions. Coastal Engineering, 54(9), 680–693. https://doi.org/10.1016/j.coastaleng.2007.02.002

Belušić, D., Grisogono, B., & Klaić, Z. B. (2007). Atmospheric origin of the devastating coupled air-sea event in the east Adriatic. Journal of Geophysical Research Atmospheres, 112(17), 1–14. https://doi.org/10.1029/2006JD008204

Bubalo, M., Janeković, I., & Orlić, M. (2018). Chrystal and Proudman resonances simulated with three numerical models. Ocean Dynamics, 68(4–5), 497–507. https://doi.org/10.1007/s10236-018-1146-8

Carvajal, M., Contreras-López, M., Winckler, P., & Sepúlveda, I. (2017). Meteotsunamis Occurring Along the Southwest Coast of South America During an Intense Storm. Pure and Applied Geophysics, 174(8), 3313–3323. https://doi.org/10.1007/s00024-017-1584-0

Drago, A. (2009). Sea level variability and the ‘Milghuba’ seiche oscillations in the northern coast of Malta, Central Mediterranean. Physics and Chemistry of the Earth, Parts A/B/C, 34(17–18), 948–970. https://doi.org/10.1016/j.pce.2009.10.002

Endoh, T., Inazu, D., Waseda, T., & Hibiya, T. (2018). A parameter quantifying radiation damping of bay oscillations excited by incident tsunamis. Continental Shelf Research, 157(April 2017), 10–19. https://doi.org/10.1016/j.csr.2018.02.007

Fukuzawa, K., & Hibiya, T. (2019). The amplification mechanism of a meteo-tsunami originating off the western coast of Kyushu Island of Japan in the winter of 2010. Journal of Oceanography. https://doi.org/10.1007/s10872-019-00536-3

Goring, D. G. (2009). Meteotsunami resulting from the propagation of synoptic-scale weather systems. Physics and Chemistry of the Earth, Parts A/B/C, 34(17–18), 1009–1015. https://doi.org/10.1016/j.pce.2009.10.004

Gower, J. (2007). The 26 December 2004 tsunami measured by satellite altimetry. International Journal of Remote Sensing, 28(13–14), 2897–2913. https://doi.org/10.1080/01431160601094484

Greenspan, H. P. (1956). The generation of edge waves by moving pressure distributions. Journal of Fluid Mechanics, 1(06), 574–592. https://doi.org/10.1017/S002211205600038X

Heidarzadeh, M., Šepić, J., Rabinovich, A., Allahyar, M., Soltanpour, A., & Tavakoli, F. (2019). Meteorological Tsunami of 19 March 2017 in the Persian Gulf: Observations and Analyses. Pure and Applied Geophysics, (March 2017). https://doi.org/10.1007/s00024-019-02263-8

Hibiya, T., & Kajiura, K. (1982). Origin of the Abiki phenomenon (a kind of seiche) in Nagasaki Bay. Journal of the Oceanographical Society of Japan, 38(3), 172–182. https://doi.org/10.1007/BF02110288

Hirobe, T., Niwa, Y., Endoh, T., Mulia, I. E., Inazu, D., Yoshida, T., Tatehata, H., Nadai, A., Waseda, T., & Hibiya, T. (2019). Observation of sea surface height using airborne radar altimetry: a new approach for large offshore tsunami detection. Journal of Oceanography, 75(6), 541–558. https://doi.org/10.1007/s10872-019-00521-w

Horvath, K., & Vilibić, I. (2014). Atmospheric mesoscale conditions during the Boothbay meteotsunami: a numerical sensitivity study using a high-resolution mesoscale model. In Meteorological Tsunamis: The U.S. East Coast and Other Coastal Regions (pp. 55–74). Cham: Springer International Publishing. https://doi.org/10.1007/978-3-319-12712-5_4

Hossen, M. J., Cummins, P. R., & Satake, K. (2017). Complete Implementation of the Green’s Function Based Time Reverse Imaging and Sensitivity Analysis of Reversed Time Tsunami Source Inversion. Geophysical Research Letters, 44(19), 9844–9855. https://doi.org/10.1002/2017GL074528

Hossen, M. Jakir, Cummins, P. R., Roberts, S. G., & Allgeyer, S. (2015). Time Reversal Imaging of the Tsunami Source. Pure and Applied Geophysics, 172(3–4), 969– 984. https://doi.org/10.1007/s00024-014-1014-5

Inazu, D., Waseda, T., Hibiya, T., & Ohta, Y. (2016). Assessment of GNSS-based height data of multiple ships for measuring and forecasting great tsunamis. Geoscience Letters, 3(1), 25. https://doi.org/10.1186/s40562-016-0059-y

Indika, K. W., Ranagalage, M., Wijerathne, E. M. S., & Hettiarachchi, S. S. L. (2017). Determination of the Potential of Meteotsunami in the West Coast of Sri Lanka. International Journal of New Technology and Research, 3(10), 1–3. Retrieved from https://www.ijntr.org/download_data/IJNTR03100003.pdf

Jansa, A., Monserrat, S., & Gomis, D. (2007). The rissaga of 15 June 2006 in Ciutadella (Menorca), a meteorological tsunami. Advances in Geosciences, 12, 1–4. https://doi.org/10.5194/adgeo-12-1-2007

de Jong, M. P. C., & Battjes, J. A. (2004). Low-frequency sea waves generated by atmospheric convection cells. Journal of Geophysical Research, 109(C1), C01011. https://doi.org/10.1029/2003JC001931

Kim, H., Kim, M.-S., Kim, Y.-K., Yoo, S.-H., & Lee, H.-J. (2017). Numerical Weather Prediction for Mitigating the Fatal Loss by the Meteo-tsunami Incidence on the West Coast of Korean Peninsula. Journal of Coastal Research, 79, 119–123. https://doi.org/10.2112/SI79-025.1

Kim, M.-S., Kim, H., Eom, H.-M., Yoo, S.-H., & Woo, S.-B. (2019). Occurrence of Hazardous Meteotsunamis Coupled with Pressure Disturbance Traveling in the Yellow Sea, Korea. Journal of Coastal Research, 91(sp1), 71. https://doi.org/10.2112/SI91-015.1

LeBlond, P., & Mysak, L. (1981). Waves in the Ocean. Elsevier.

Ličer, M., Mourre, B., Troupin, C., Krietemeyer, A., Jansá, A., & Tintoré, J. (2017). Numerical study of Balearic meteotsunami generation and propagation under synthetic gravity wave forcing. Ocean Modelling, 111, 38–45. https://doi.org/10.1016/j.ocemod.2017.02.001

Linares, Á., Bechle, A. J., & Wu, C. H. (2016). Characterization and assessment of the meteotsunami hazard in northern Lake Michigan. Journal of Geophysical Research: Oceans, 121(9), 7141–7158. https://doi.org/10.1002/2016JC011979

Linares, Á., Wu, C. H., Anderson, E. J., & Chu, P. Y. (2018). Role of Meteorologically Induced Water Level Oscillations on Bottom Shear Stress in Freshwater Estuaries in the Great Lakes. Journal of Geophysical Research: Oceans, 123(7), 4970–4987. https://doi.org/10.1029/2017JC013741

Lindzen, R. S., & Tung, K.-K. (1976). Banded Convective Activity and Ducted Gravity Waves. Monthly Weather Review, 104(12), 1602–1617. https://doi.org/10.1175/1520-0493(1976)104<1602:BCAADG>2.0.CO;2

Lindzen, R. S. (1974). Wave-CISK in the Tropics. Journal of the Atmospheric Sciences, 31(1), 156–179. https://doi.org/10.1175/1520-0469(1974)031<0156:WCITT>2.0.CO;2

Loomis, H. (1996). Some numerical hydrodynamics for Hilo Harbor. Institute of Geophysics, University of Hawaii, HIG-66-7.

Mehra, P., Prabhudesai, R. G., Joseph, A., Kumar, V., Agarvadekar, Y., Luis, R., & Viegas, B. (2012). A study of meteorologically and seismically induced water level and water temperature oscillations in an estuary located on the west coast of India (Arabian Sea). Natural Hazards and Earth System Science, 12(5), 1607–1620. https://doi.org/10.5194/nhess-12-1607-2012

Miles, J., & Munk, W. (1961). Harbor paradox. Journal of the Waterways and Harbors Division Proceedings of the American Society of Civil Engineers, 87.3, 111–132.

Monserrat, S., & Thorpe, A. J. (1996). Use of Ducting Theory in an Observed Case of Gravity Waves. Journal of the Atmospheric Sciences. https://doi.org/10.1175/1520-0469(1996)053<1724:UODTIA>2.0.CO;2

Monserrat, S., Vilibić, I., & Rabinovich, A. B. (2006). Meteotsunamis: Atmospherically induced destructive ocean waves in the tsunami frequency band. Nat. Hazards Earth Syst. Sci., 6, 1035–1051. https://doi.org/10.5194/nhess-6-1035-2006

Mulia, I. E., Gusman, A. R., Jakir Hossen, M., & Satake, K. (2018). Adaptive Tsunami Source Inversion Using Optimizations and the Reciprocity Principle. Journal of Geophysical Research: Solid Earth, 2018JB016439. https://doi.org/10.1029/2018JB016439

Oey, L.-Y., & Chen, P. (1992). A nested-grid ocean model: With application to the simulation of meanders and eddies in the Norwegian Coastal Current. Journal of Geophysical Research, 97(C12), 20063. https://doi.org/10.1029/92JC01991

Okal, E. A., Visser, J. N. J., & de Beer, C. H. (2014). The Dwarskersbos, South Africa local tsunami of August 27, 1969: field survey and simulation as a meteorological event. In Meteorological Tsunamis: The U.S. East Coast and Other Coastal Regions (pp. 251–268). Cham: Springer International Publishing. https://doi.org/10.1007/978-3-319-12712-5_14

Olabarrieta, M., Valle-Levinson, A., Martinez, C. J., Pattiaratchi, C., & Shi, L. (2017). Meteotsunamis in the northeastern Gulf of Mexico and their possible link to El Niño Southern Oscillation. Natural Hazards, 88(3), 1325–1346. https://doi.org/10.1007/s11069-017-2922-3

Orlić, M. (1980). About a possible occurrence of the Proudman resonance in the Adriatic. Thalassia Jugosl., 61(1), 79–88.

Orlić, M., Belušić, D., Janeković, I., & Pasarić, M. (2010). Fresh evidence relating the great Adriatic surge of 21 June 1978 to mesoscale atmospheric forcing. Journal of Geophysical Research: Oceans, 115(6), 1–20. https://doi.org/10.1029/2009JC005777

Pasquet, S., & Vilibić, I. (2013). Shelf edge reflection of atmospherically generated long ocean waves along the central U.S. East Coast. Continental Shelf Research, 66, 1–8. https://doi.org/10.1016/j.csr.2013.06.007

Pattiaratchi, C., & Wijeratne, E. M. S. (2015). Observations of meteorological tsunamis along the south-west Australian coast. Meteorological Tsunamis: The U.S. East Coast and Other Coastal Regions, 281–303. https://doi.org/10.1007/978-3-319- 12712-5_16

Pattiaratchi, C. B., & Wijeratne, E. M. S. (2015). Are meteotsunamis an underrated hazard? Philosophical Transactions of the Royal Society A: Mathematical, Physical and Engineering Sciences, 373(2053). https://doi.org/10.1098/rsta.2014.0377

Pellikka, H., Rauhala, J., Kahma, K. K., Stipa, T., Boman, H., & Kangas, A. (2015). Recent observations of meteotsunamis on the Finnish coast. Meteorological Tsunamis: The U.S. East Coast and Other Coastal Regions, 197–215. https://doi.org/10.1007/978-3-319-12712-5_11

Perez, I., & Walter, D. (2017). Spectral variability in high frequency in sea level and atmospheric pressure on Buenos Aires Coast, Argentina. Brazilian Journal of Oceanography, 65(1), 69–78. https://doi.org/10.1590/s1679-87592017130506501

Proudman, J. (1929). The Effects on the Sea of Changes in Atmospheric Pressure. Geophysical Journal International, 2(4), 197–209. https://doi.org/10.1111/j.1365- 246X.1929.tb05408.x

Rabinovich, A. B. (2009). Seiches and Harbour Oscillations. Handbook of Coastal and Ocean Engineering, 193–236. https://doi.org/10.1142/9789812819307_0009

Rabinovich, A. B. (2019). Twenty-Seven Years of Progress in the Science of Meteorological Tsunamis Following the 1992 Daytona Beach Event. Pure and Applied Geophysics. https://doi.org/10.1007/s00024-019-02349-3

Šepić, J., Vilibić, I., & Belušić, D. (2009). Source of the 2007 Ist meteotsunami (Adriatic Sea). Journal of Geophysical Research, 114(C3), C03016. https://doi.org/10.1029/2008JC005092

Šepić, J., Vilibić, I., & Strelec Mahović, N. (2012). Northern Adriatic meteorological tsunamis: Observations, link to the atmosphere, and predictability. Journal of Geophysical Research: Oceans, 117(C2). https://doi.org/10.1029/2011JC007608

Šepić, J., Međugorac, I., Janeković, I., Dunić, N., & Vilibić, I. (2016). Multi-Meteotsunami Event in the Adriatic Sea Generated by Atmospheric Disturbances of 25–26 June 2014. Pure and Applied Geophysics. https://doi.org/10.1007/s00024-016-1249-4

Šepić, J., Vilibić, I., & Monserrat, S. (2016). Quantifying the probability of meteotsunami occurrence from synoptic atmospheric patterns. Geophysical Research Letters, 43(19), 10,377-10,384. https://doi.org/10.1002/2016GL070754

Šepić, J., Vilibić, I., Rabinovich, A., & Tinti, S. (2018). Meteotsunami (“Marrobbio”) of 25–26 June 2014 on the Southwestern Coast of Sicily, Italy. Pure and Applied Geophysics, 175(4), 1573–1593. https://doi.org/10.1007/s00024-018-1827-8

Shi, L., Olabarrieta, M., Valle-Levinson, A., & Warner, J. C. (2019). Relevance of wind stress and wave-dependent ocean surface roughness on the generation of winter meteotsunamis in the Northern Gulf of Mexico. Ocean Modelling, 140(December 2018), 101408. https://doi.org/10.1016/j.ocemod.2019.101408

Shiga, T., Ichikawa, M., Kusumoto, K., & Suzuki, H. (2007). A statistical study on seiche around Kyushu and Satsunan Islands. Papers in Meteorology and Geophysics (Vol. 74).

Song, Y. T., Fukumori, I., Shum, C. K., & Yi, Y. (2012). Merging tsunamis of the 2011 Tohoku-Oki earthquake detected over the open ocean. Geophysical Research Letters, 39(5). https://doi.org/10.1029/2011GL050767

Tanaka, K. (2010). Atmospheric pressure-wave bands around a cold front resulted in a meteotsunami in the East China Sea in February 2009. Natural Hazards and Earth System Science, 10(12), 2599–2610. https://doi.org/10.5194/nhess-10-2599-2010

Thomson, R. E., Rabinovich, A. B., Fine, I. V., Sinnott, D. C., McCarthy, A., Sutherland, N. A. S., & Neil, L. K. (2009). Meteorological tsunamis on the coasts of British Columbia and Washington. Physics and Chemistry of the Earth, 34(17– 18), 971–988. https://doi.org/10.1016/j.pce.2009.10.003

Tolkova, E., Nicolsky, D., & Wang, D. (2017). A Response Function Approach for Rapid Far-Field Tsunami Forecasting. Pure and Applied Geophysics, 174(8), 3249–3273. https://doi.org/10.1007/s00024-017-1612-0

Torrence, C., & Compo, G. P. (1998). A Practical Guide to Wavelet Analysis. Bulletin of the American Meteorological Society, 79(1), 61–78. https://doi.org/10.1175/1520-0477(1998)079<0061:APGTWA>2.0.CO;2

Tsushima, H., Hino, R., Fujimoto, H., Tanioka, Y., & Imamura, F. (2009). Near-field tsunami forecasting from cabled ocean bottom pressure data. Journal of Geophysical Research, 114(B6), B06309. https://doi.org/10.1029/2008JB005988

Tsushima, H., Hino, R., Tanioka, Y., Imamura, F., & Fujimoto, H. (2012). Tsunami waveform inversion incorporating permanent seafloor deformation and its application to tsunami forecasting. Journal of Geophysical Research: Solid Earth, 117(B3), 1–20. https://doi.org/10.1029/2011JB008877

Uematsu, A., Nakamura, R., Nakajima, Y., & Yajima, Y. (2013). X-band interferometric SAR sensor for the Japanese altimetry mission, COMPIRA. In 2013 IEEE International Geoscience and Remote Sensing Symposium - IGARSS (pp. 2943–2946). IEEE. https://doi.org/10.1109/IGARSS.2013.6723442

Vilibić, I. (2008). Numerical simulations of the Proudman resonance. Continental Shelf Research, 28(4–5), 574–581. https://doi.org/10.1016/j.csr.2007.11.005

Vilibić, I., Domijan, N., Orlić, M., Leder, N., & Pasarić, M. (2006). Resonant couppling of a traveling air pressure disturbance with the east Adriatic coastal waters. Annales Geophysicae, 24(11), 2759–2771. https://doi.org/10.1029/2004JC002279

Vilibić, I., Monserrat, S., Rabinovich, A., & Mihanović, H. (2008). Numerical modelling of the destructive meteotsunami of 15 June, 2006 on the coast of the Balearic Islands. Pure and Applied Geophysics, 165(11–12), 2169–2195. https://doi.org/10.1007/s00024-008-0426-5

Vilibić, I., Šepić, J., Ranguelov, B., Mahović, N. S., & Tinti, S. (2010). Possible atmospheric origin of the 7 May 2007 western Black Sea shelf tsunami event. Journal of Geophysical Research, 115, 1–12. https://doi.org/10.1029/2009JC005904

Vilibić, I., Šepić, J., Rabinovich, A. B., & Monserrat, S. (2016). Modern Approaches in Meteotsunami Research and Early Warning. Frontiers in Marine Science, 3(May), 1–7. https://doi.org/10.3389/fmars.2016.00057

Webb, D. J. (2013). On the shelf resonances of the English Channel and Irish Sea. Ocean Science, 9(4), 731–744. https://doi.org/10.5194/os-9-731-2013

Wertman, C. a, Yablonsky, R. M., Shen, Y., Merrill, J., Kincaid, C. R., & Pockalny, R. a. (2014). Mesoscale convective system surface pressure anomalies responsible for meteotsunamis along the U.S. East Coast on June 13th, 2013. Scientific Reports, 4, 7143. https://doi.org/10.1038/srep07143

Williams, D. A., Horsburgh, K. J., Schultz, D. M., & Hughes, C. W. (2019). Examination of Generation Mechanisms for an English Channel Meteotsunami: Combining Observations and Modeling. Journal of Physical Oceanography, 49(1), 103–120. https://doi.org/10.1175/JPO-D-18-0161.1

Yanuma, T., & Tsuji, Y. (1998). Observation of Edge Waves Trapped on the Continental Shelf in the Vicinity of Makurazaki Harbor, Kyushu, Japan. Journal of Oceanography, 54(1), 9–18. Retrieved from https://link.springer.com/article/10.1007/BF02744377

参考文献をもっと見る

全国の大学の
卒論・修論・学位論文
を
一発検索！

この論文の関連論文を見る