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大学・研究所にある論文を検索できる 「AdS/CFT対応における双対時空への揺らぎと応答の不等式による制限」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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AdS/CFT対応における双対時空への揺らぎと応答の不等式による制限

守田 智紀 中央大学

2022.07.06

概要

ある種のゲージ理論と高次元の重力理論の間にはAdS/CFT対応[1, 2]という対応関係が成立することが、超弦理論の枠組みにより予想されている。このためゲージ理論について成立する関係式を、この対応関係を用いて重力理論の枠組みに置き換えることで、重力理論に対する新たな関係式が得られる可能性がある。本論文ではゲージ理論側の設定として、「有限温度の熱浴中を一定の外力を受けながら一定の速度で運動するテスト粒子の系」を考察に用いる。DechantとSasaによれば、このような系のテスト粒子の微分易動度と有効温度の間には、一般に『揺らぎと応答の不等式』と呼ばれる不等式が成立する[3]。本論文では、AdS/CFT対応を用いて揺らぎと応答の不等式を重力理論の枠組みに置き換え、重力理論側でどのような不等式が得られるのかを解析した。重力理論の枠組みには「エネルギー条件」が存在するが、本論文での解析により揺らぎと応答の不等式からは、このエネルギー条件とは独立で異なる条件が得られることがわかった。

参考文献

[1] J. M. Maldacena, Int. J. Theor. Phys. 38 (1999) 1113 [Adv. Theor. Math. Phys. 2 (1998) 231] [hep-th/9711200].

[2] S. S. Gubser, I. R. Klebanov and A. M. Polyakov, Phys. Lett. B 428 (1998) 105 [hep-th/9802109]; E. Witten, Adv. Theor. Math. Phys. 2 (1998) 253 [hep-th/9802150].

[3] A. Dechant and S.-i. Sasa, arXiv:1804.08250 [cond-mat.stat-mech].

[4] S. S. Gubser, Phys. Rev. D 74 (2006) 126005 [hep-th/0605182].

[5] C. P. Herzog, A. Karch, P. Kovtun, C. Kozcaz and L. G. Yaffe, JHEP 0607 (2006) 013 [hep- th/0605158].

[6] N. Ogawa, T. Takayanagi and T. Ugajin, JHEP 01 (2012), 125 [arXiv:1111.1023 [hep-th]].

[7] S. Nakamura and H. Ooguri, Phys. Rev. D 88 (2013), 126003 [arXiv:1309.4089 [hep-th]].

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