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発達検査課題の認知的要因の分析 : 他者認識の観点から

清水 里美 関西大学 DOI:info:doi/10.32286/00021311

2020.11.12

概要

発達検査や知能検査は,それぞれの時代の社会的な要請に応える形で開発されてきた。世界で最初に作られた知能検査はフランスのBinetとSimonによるものであるが,その開発の背景には公教育の開始とともに生じた学業不振児への対応の問題があった。新版K式発達検査2001(以下,新K式検査2001とする)は,Binetらが開発した検査の流れを汲むもので,0歳から成人まで適用でき,医療現場や教育現場,福祉現場で広く活用されている。ところで,発達検査や知能検査は定期的に改訂をおこなうことが求められており,新K式検査2001も現在改訂をおこなっているところである。改訂にあたっては,相談件数が急激に増えている発達障害,とりわけ未診断による問題が深刻な自閉症スペクトラム障害に関連して,他者の認識に関わる評価尺度を充実させることが望まれている。相談機関で実施される検査の第一選択が知能検査や発達検査であり,機関によってはそれ以外の検査の実施度が低いため,発達検査課題に障害特性に関連する評価尺度が加われば,理解や支援に有用であると考えられるからである。

 そこで,本研究では,新K式検査2001の改訂に際して,他者認識の観点から新しい検査課題の作成と既存の検査課題の見直しをおこなった。なお,ここでの他者に関する認識とは,人が特定の他者や一般的な自己以外の人たちをどのように知覚し,その特性や状態を捉えているかに関する心的活動を指す。本論文では,先行研究をもとに検査課題で提示する「他者」を三つの水準でとらえることを提案した。すなわち,第一水準は対面している他者,第二水準は課題の中で刺激として提示される第三者,第三水準は明示されていない不特定多数の一般的他者と定義した。

 まず,第一水準の他者認識を評価する課題として,検査者が他者となり,その指示に応じてじゃんけんの手の形を出す「じゃんけん課題」を作成した。下位検査課題は,「手の形の理解課題」「勝ち判断課題」「負け判断課題」の3つで,1歳0ヵ月超から7歳0ヵ月未満の幼児・児童569名を対象に個別に課題を実施し,年齢別の通過率を調べた。それぞれの50%通過年齢は,「手の形の理解課題」が2歳7ヵ月,「勝ち判断課題」が4歳9ヵ月,「負け判断課題」が5歳4ヵ月であった。課題別の通過率曲線から発達評価に用いることができることを確認した。

 第二水準の他者認識を評価する課題については,Baron-Cohen et al.(1986)を参照し,「機械的系列2(物理的変化の理解)」,「行動的系列2(人物の行為の意味理解)」,「意図的系列(人物の心的状態の理解)」に該当する,「すべり台」,「花」,「郵便」,「競走」という4種のストーリーから成る「絵並べ課題」を作成した。3歳6ヵ月から8歳11ヵ月の幼児および児童349名を対象に実施し,年齢別通過率を調べた。それぞれの50%通過年齢は,「機械的系列2」の「すべり台」が4歳9ヵ月,「花」が4歳4ヵ月,「行動的系列2」の「郵便」が5歳8カ月,「意図的系列」の「競争」が6歳6カ月であった。また,下位検査課題の4つについて,2/4通過と3/4通過の2段階を採用することが適切であることを確認した。

 第三水準の他者認識については,既存の財布探し課題に焦点を当てた。財布さがし課題は,菱形(縦8cm,横5cm,図の下方が5mm程度開いているもの)が描かれたB5判の用紙を受検者に示し,菱形の図を短い草が一面に生えた広い運動場とし,そのどこかに落としたお金のいっぱい入った財布を探すときにどのように歩いて探すかを描線で示すよう求める。判定基準は,探索の合理性および計画性と探索の詳しさとされている。探索の詳しさの指標としては,菱形の図の対角線と探索の跡を示す描線との接点の数を2で割った「周回数」が用いられており,2周未満が「不通過」,2周以上が「Ⅰ通過」,4周以上が「Ⅱ通過」と3段階で評価される。この周回数の基準は,中瀬(1986)により大多数の反応水準に合致するということで採用されたものである。すなわち,財布探し課題における受検者の反応(描線の表現)は,不特定多数の人が合意する水準であることが求められている。ところが,成人でも1周で終わるような,探索の詳しさの基準に合致しない反応が生じることが知られている。

 本研究では,まず財布探し課題の不通過反応の臨床的解釈に受検者の生活年齢がどのように影響しているかについて,質問紙調査をおこなった。得られた臨床実践家27名の結果から,成人における1周で終わる反応は,知的な問題と情緒的な問題の二つの側面から解釈される可能性があることがわかった。続いて,判定基準の探索の合理性,計画性,探索の詳しさ,探索の一貫性が何をもとに判断されているかについて,複数の反応例をもとに調査をおこなったところ,探索の詳しさは空白部分の少なさ,一貫性は探索経路の対称性と関連が強いことがうかがえた。一方,合理性や計画性は,判定者によって描線から受ける印象が異なり,明確な手がかりが得られなかった。また,周回数不足反応が出現する要因を分析するために,大学生21名に個別に財布探し課題を実施し,反応時の言語プロトコルを収集した。加えて,事後に描画表現に対する質問調査をおこない,不通過者3名,Ⅰ通過者2名,Ⅱ通過者6名の言語反応の内容を比較した。その結果,探索場所のイメージの違いが周回数不足反応につながっている可能性が示唆された。そこで,大学生集団を対象に,教示と探索空間イメージとの関連,財布探し課題の成績と探索空間イメージとの関連,財布探しの成績と他の成人向け課題の成績との関連を調べるため,2つの調査をおこない,計655名の結果を分析した。また,財布探し課題と合わせて教示文の再生および別の文章記憶課題,探索プラン生成における優先事項についての質問紙調査を実施し,150名の結果を分析した。これらの結果を合わせると以下のように結論づけられた。すなわち,①記憶課題の成績や他の検査課題の成績と財布探しの成績には関連がみられなかったことから,これらの検査で測られた能力の問題が財布探しの成績に影響していたわけではない。②財布探し課題の成績と探索空間イメージや探索プラン生成時の優先事項とは関連が強かった。Ⅱ通過者は教示条件を統合し,課題意図に合う探索空間イメージや課題目標を抱いていたのに対し,不通過者はそうではなかった。以上のことから,大学生の周回数不足反応は記憶力や全般的な知的発達の遅れの問題によるものではなく,課題情報を統合し,課題意図を検討し,適切な目標設定をおこなうにあたっての失敗であり,その背景要因として探索プランを示す描線は誰が評価するのか,評価の基準は何に基づいているのか,といった明示されていない一般的他者の存在に対する認識不足の可能性が考えられた。

 本論文では,検査課題を通して,対面の二者関係における他者認識,提示された第三者の行動や意図に関する他者認識,明示されていない一般的他者の想定に関わる他者認識という3つの観点について評価することを提案した。今後の課題としては,①新しく開発した検査課題について,新K式検査2001と合わせてさらに幅広い年齢層に対して実施し,信頼性および妥当性に関する全体的な検討を重ねること,②3つの検査課題について,臨床データの収集と標準データとの比較検討をおこなうこと,さらに,社会性や対人認知を調べる他の検査課題と組み合わせて実施し,結果を比較すること,③発達検査課題において達成時期に性差のある課題とない課題があると考えられるため,その要因も含め検討すること,の3つが挙げられる。

 以上については,いずれも簡単なことではないが,臨床現場で活用される検査の有用性を高めるうえで必要な作業であると考えられる。

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