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大学・研究所にある論文を検索できる 「金華山のサル・D群に2日間以上追随したB₁群の特異な集団」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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金華山のサル・D群に2日間以上追随したB₁群の特異な集団

山口, 飛翔 京都大学

2023.09.15

概要

10 月 2 日 ま で
「 タ イ ヨ ウ 」は 10 月 2 日 を 除 く 全 て の 日 に 群 れ の 内 で 確 認 さ れ た 。そ の
他 の 個 体 も 、交 尾 期 に 群 れ か ら 離 れ る こ と が 多 い「 ア カ ネ 」家 系 の 個 体 (山
口 , 2020a, 2022a)以 外 は 、 ほ と ん ど の 個 体 が 全 て の 日 に 確 認 さ れ た 。
10 月 3 日 か ら 5 日
図 1 に B 1 群 個 体 の 移 動 ル ー ト と 観 察 し た 集 団 の 構 成 を 示 し た 。10 月 3 日
は 早 朝 か ら「 タ イ ヨ ウ 」を 確 認 。群 れ は 自 群 の 行 動 圏 の 外 へ と 移 動 し 、12:06
に D 群 と エ ン カ ウ ン ト し た (図 1A の ① )。そ の 後 、徐 々 に「 タ イ ヨ ウ 」と 共
に 確 認 で き る 個 体 は 減 っ た が (図 1A の ② と B の ① )、 彼 を 含 む 集 団 (以 下 、
T 集 団 と 呼 ぶ )は 少 な く と も 10 月 5 日 の 17:00 ご ろ (図 1C の ① )ま で D 群 に
追随し続けた。この間、ほとんどの時間で T 集団の視界内に D 群個体が確
認 さ れ 、 T 集 団 は 「 タ イ ヨ ウ 」 を 先 頭 に D 群 の 後 を 追 い 続 け た 。 な お 、 10
月 4 日 に は 前 日 の 途 中 (図 1A の ② )か ら T 集 団 で 確 認 で き な く な っ た 個 体
が T 集 団 と は 離 れ た と こ ろ で 確 認 さ れ た (図 1B の S 1 と S 2 )。
10 月 6 日 か ら 7 日
10 月 6 日 の 05:41、B 1 群 行 動 圏 内 に「 タ イ ヨ ウ 」を 含 ま な い 20 頭 か ら 成
る B 1 群 個 体 の 集 団 を 確 認 。そ の 後 、08:29 に さ ら に 14 頭 が 合 流 し た 。最 終
的 に 10 月 7 日 の 観 察 終 了 時 点 ( 17:00) ま で に 群 れ の 83%(39 頭 /47 頭 )が
合流したが、その間「タイヨウ」は一度も確認されなかった。 ...

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参考文献

榎 本 知 郎 (1983) ニ ホ ン ザ ル の 性 行 動 .「 遺 伝 」 vol.37(4), p.9-16

伊 沢 紘 生 (1984) 金 華 山 の ニ ホ ン ザ ル の 生 態 学 的 研 究 ― 音 声 の 季 節 変 化

に つ い て ― . 「 宮 城 教 育 大 学 紀 要 」 vol.19,1-9

伊 沢 紘 生 (2022) 金 華 山 で オ ス ザ ル の 一 生 を 追 う .「 宮 城 県 の ニ ホ ン ザ ル 」

vol.35, p.39-47

風 張 喜 子 (2015) B 1 群 の サ ル の 特 徴 と 今 後 の 課 題 .「 宮 城 県 の ニ ホ ン ザ ル 」

vol.28, p.1-19

12

山 口 飛 翔 (2020a) 金 華 山 の サ ル ・ 母 親 は ど こ に ― “ 群 れ の 内 ” に 関 す る

事 例 . 「 宮 城 県 の ニ ホ ン ザ ル 」 vol.34, p.62-66

山 口 飛 翔 (2020b) 金 華 山 の サ ル ・ 交 尾 期 に お け る 第 一 位 オ ス の 特 異 な 行

動 . 「 宮 城 県 の ニ ホ ン ザ ル 」 vol.34, p.1-25

山 口 飛 翔 (2022a) 金 華 山 の サ ル ・ 交 尾 期 に 群 れ の 内 か ら 離 れ て 行 動 す る

メ ス .「 宮 城 県 の ニ ホ ン ザ ル 」 vol.35, p.26-32

山 口 飛 翔 (2022b) 金 華 山 の サ ル ・ 2020 年 交 尾 期 に お け る B 1 群 中 心 オ ス

の 動 向 . 「 宮 城 県 の ニ ホ ン ザ ル 」 vol.35, p.1-12

山 口 飛 翔 (2023) B 1 群 の 第 一 位 オ ス「 タ イ ヨ ウ 」の 略 歴 . 「 宮 城 県 の ニ ホ

ン ザ ル 」 vol.36, p.1-5

Yamaguchi, T. & Kazahari, N.(2022) Fission–fusion dynamics in a

wild group of Japanese macaques (Macaca fuscata) on Kinkazan

Island caused by the repeated separation of an alpha male

being followed by females.「 Primates」 vol.63 (6),p.575-582

13

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