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大学・研究所にある論文を検索できる 「Comparison of semicircular and bent tips regarding regional differences in oscillation amplitude under various torsional power settings」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Comparison of semicircular and bent tips regarding regional differences in oscillation amplitude under various torsional power settings

野口, 三太朗 大阪大学

2021.09.24

概要

〔目的(Purpose)〕
torsional phacoを用いた白内障摘出術であるphacoemulsification超音波乳化吸引術は最も用いられている手技である。現行の半円弧状超音波チップ(Balanced Tip)と新しく開発されたベント型チップ(Mini Tip)を、それを撮影することで2チップの挙動の違いをすべてのパワー設定(トーショナルパワー設定20段階)にて解析すること。

〔方法ならびに成績(Methods/Results)〕
超高速ビデオカメラHPV-X2を用いてトーショナルoscillationを行っている2チップを人工前房水内で発振させ撮影した。チップ先端から0 μm、1325 μm、2650 μm、3975 μm、5035 μmをそれぞれホイント1〜5とし、トラッキング処理を行うことによりその挙動を5〜100%のトーショナルパワー設定20段階にて比較した。

〔成績(Results)〕
チップ先端部からシャフト付近までの振幅と全トーショナルパワー設定の関係における共通点として、両チップとも、トーショナルパワー設定を上げるに従い、すべてのポイントでS字カーブを描きながら振幅幅は増加した。しかしながら両チップ共、トーショナルパワー70〜90%で振幅上限を迎えた。相違点として、ポイント1および3における振幅は、バランスドチッフがミニチップよりも大きく、一方で、ホイント2, 4, 5における振幅は、ミニチップがバランスドチップよりも大きかった。さらに特筆すると、核破砕に直結するチップ先端のポイント1 (0 μm)での振幅幅は、トーショナルパワー 5%において、バランスドチップ、ミニチップにおいておよびミニチップで、それぞれ75. 22 ±3. 08 μm ~186. 34 ±9.22 μm、51.00±3. 85 μm~129. 48±7. 81 μm (5% 〜100% P=0. 0034 , 0. 0021)であった。トーショナルパワー100% では、それぞれ186. 34 ± 9. 22 μm、129.48 ±7.81 μm (p=0. 0021)であった。一方、通常チップ挿入の末端と考えられるポイント5 (5035 μm)ではトーショナルパワー 5%において、バランスドチップ、ミニチップで、それぞれ3.14±0. 71μm〜8, 68 ±1.34 μm,13. 53±0. 26 μm〜30. 77 ± 3. 25 μm ((p=0. 0051、P=0. 0022)であった。

〔総括(Conclusion)〕
チップ挙動の違いより、バランスドチップの場合、チップを5mm程度まで眼内に挿入することで創口付近のダメージが低減できる可能性があるが、4關以下の挿入での超音波発振はミニチップと同様にダメージが出現する可能性が示唆される。両チップ共、チップの振幅はパワー設定に比例関係にはない。また、累積エネルギー 量も比例関係では増加せず、かつチップ形状により大きく異なることが示唆される。臨床の際には、使用するチップ毎に振幅の増加率を考慮して適切なパワー設定が必要である。

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