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大学・研究所にある論文を検索できる 「Development of Prediction Model Including MicroRNA Expression for Sentinel Lymph Node Metastasis in ER-Positive and HER2-Negative Breast Cancer」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Development of Prediction Model Including MicroRNA Expression for Sentinel Lymph Node Metastasis in ER-Positive and HER2-Negative Breast Cancer

奥野, 潤 大阪大学

2020.12.31

概要

〔月的(Purpose))
乳癌のセンチネルリンパ節転移予測に関して様々な研究が行われているが、未だその精度は十分とは言えない。我々はmicroRNA (miRNA)に着用し、ER腸性HER2陰性乳のセンチネルリンパ飾転移に関わるmiRNAを同定し、より精度の高い転移予測モデルを開発することを目的とした。

〔方法ならびに成績(Methods/Results)]
2009年から2017年の間にセンチネルリンパ節生検を施行された、ER陽性HER2陰性乳癌患者220症例を対象とした。その内訳は、discovery setとして転移腸性10例と転移陰性10例の計20例、及びtraining setとvalidation setとして各100例である。乳癌原発のバラフィン包理切片から部のtotal RNAを抽出し、discovery setではmiRNA microarrayを、training set と validation set ではdroplet digital PCR (ddPCR)を用いて、miRNAの発現を解析した。さらに、insitu hybridization (ISH)を行い、内部におけるmiRNAの発現についても肉限的に確認した。その結果、discovery setにおいて、転移腸性群で高発現(P<0.001かつfold-change >25) するmiRNAとして、miR-98・miR-22・miR-223を同定した。Training setにおいて、これら3つのmiRNAはいずれも再現性をもって、転移陽性群で有意に高発現していた(miR-98:P<0.001,miR-22:P< 0.001,miR-223: P=0.014)。これら3つのmiRNAの発現値と臨床病理学的因子を用いてロジスティック回帰分析を行い、「腫瘍径」・「脈管侵襲」・「miR-98発現値」の3因子に基づいたセンチネルリンパ節転移予測ノモグラムを構築した (AUC,0.877)。Validation setにおいても、本ノモグラムを用いると、同様に良好な精度を示し(AUC,0.883)、従来のMSKCC (Memorial Sioan Kettering Cancer Center)ノモグラム(AUC,0.693)にっていた(P=0.002)。Youden indexを用いてカットオフを定めたところ、陰性的中率はTraining setで91.4%、 Validation setで92.5%と良好であった。また、ISHの結果、miR-98の発現は主に腫瘍維胞に認められ、ddPCRの結果を反映していることを確認した。

〔総括(Conclusion)]
ER陽性HER2陰性乳症において、「腫径」・「脈管侵襲」・「miR-98発現値」の3因子を用いたノモグラムを構築し、精度の高いセンチネルリンパ節転移予測モデルを開発した。今後さらなる研究を行い、このサブタイプの乳落における、センチネルリンパ節生検の省略を目指したいと考える。

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