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大学・研究所にある論文を検索できる 「生体シミュレーターを用いた薬理学教育の可能性」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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生体シミュレーターを用いた薬理学教育の可能性

別生 伸太郎 細井 彩 堀 祐輔 東京薬科大学

2020.03.31

概要

6年制薬学教育では、臨床に懸かる実践的な能力を養い質の高い薬剤師を輩出するため、各大学でバイタルサイン実習や救急医療実習など、既存の教育にはなかった新たな試みに取り組んできた。この様な教育を遂行するためのツールとして、一部の大学では生体シミュレーターが導入されその教育的有効性が認識されつつあるが、単に血圧の測定や呼吸音の聴診など技術的な手技習得に留まっている例が多く、これらの目的以外で積極的に活用している大学は少ない。その理由の一つとして、生体シミュレーターの薬物反応に対する妥当性が不明確である点が挙げられる。生体シミュレーターの薬物に対する反応性が明らかとなれば、基礎薬学教育での活用も想定され、学習者に対して効率的な教育を提供できるだけでなく、体験学習することで知識定着の向上も見込まれる。また近年、薬学教育は臨床系実習が充実する一方、カリキュラムの過密などを理由に基礎系実習が一部削除されるなど問題を抱えている。基礎薬学教育の分野で生体シミュレーターを用いた実習が可能となれば、このような教育問題を一部解消できる可能性がある。

そこで本研究では、生体シミュレーターに対する循環器系作用薬の反応性を明らかにすることを第一義とした。その上でヒトに対する反応性や動物実験による薬物応答性と比較することでその類似性と相違性を明らかにし、薬学教育における生体シミュレーターの新規活用方法と教育への応用について検討することを目的とした。

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参考文献

1) 徳永仁,高村徳人,緒方賢次,吉田裕樹,古屋弓子,鳥取部和弘,永田将司,日高宗明,-67 -東薬科大学研究紀要 第23号 松岡 俊和, 小野 誠治, 山本 隆一, 有森 和彦: 薬学部臨床薬学系実習におけるさまざまなバィタルサインを取り入れた教育法の構築,医療薬学34卷9号,847-852 (2008)

2) 名食 宏哲:岡山大学に誕生した日本初の「救急薬学分野」,Clinical Pharmacist 4卷6号,603-605 (2012)

3) 内田 康太郎: 医学• 医療におけるシミュレータの進歩と普及( Vol. 4 ) 東京医科大学のシミュレーション医療者教育,医学のあゆみ267卷10号,792-796 (2018)

4) 赤川翔平, 藤代定志, 赤川友布子, 田中裕香, 駿田竹紫, 細田めぐみ, 木全貴久, 辻章志,金子一成: 医学生の心肺蘇生法修得におけるシミュレーション教育の有用性, 小児科臨床68 卷5号,1087-1092 (2015)

5) 江尻 晴美, 荒川 尚子, 松田 麗子, 中山 奈津紀: 看護基礎教育における中/ 高忠実度シミュレー夕を使用した教育に関する研究の動向,看護科学研究17卷2号,37-44 (2019)

6) 栗村朋子, 大本暢子, 久米学, 横本博雄, 平野剛, 平井みどり: 循環器内科病棟における病院薬剤師のフィジカルアセスメントの実践と成果,日本病院薬剤師会雑誌50卷3号,323-328 (2014)

7) 藤本 哲也, 加納 誠一朗: 薬学教育における症例シナリオと患者シミュレータ活用 薬学6 年次アドバンスト• フィジカルアセスメント演習における症例シナリオに基づく患者シミュレータの作製,日本シミュレーション医療教育学会雑誌5卷,103-110 (2017)

8) Mark H.Beers他著/福島 雅典 総監修:メルクマニュアル第18版 日本語版2681-2682 (2006)

9) Mark H.Beers他著/福島 雅典 総監修:メルクマニュアル第18版 日本語版2691(2006)

10) 日本私立薬科大学協会薬理学関連教科検討委員会 編:薬理学実習の実際とデータの見方 南山堂,5 (1999)

11) 高折 修二, 福田英臣, 赤池 明紀, 石井 邦雄: グッドマン• ギルマン 薬理書• 第1 1 版一薬物治療の基礎と臨床一(上巻)廣川書房(2007)

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