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大学・研究所にある論文を検索できる 「[主要な教育研究設備]2022年度の主な改修改良事項」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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[主要な教育研究設備]2022年度の主な改修改良事項

京都大学

2023.04

概要

5 主要な教育研究設備
5.1 主要教育研究設備
岡山天文台
3.8m光赤外新技術望遠鏡(せいめい望遠鏡)
飛騨天文台
60cm反射望遠鏡、65cm屈折望遠鏡、60cmドームレス太陽望遠鏡(DST)、
太陽磁場活動望遠鏡(SMART)
花山天文台
45cm屈折望遠鏡、70cmシーロスタット太陽分光望遠鏡、
花山天体画像解析システム、18cm屈折太陽Hα望遠鏡(ザートリウス望遠鏡)

5.2 2022年度の主な改修改良事項
5.2.1 せいめい望遠鏡
近赤外偏光撮像装置
 この装置は近赤外線のJおよびHの2バンドで同時に偏光撮像ができることに加え、
TriCCSと組み合わせることで可視光3バンド+近赤外線2バンドの5バンド同時撮像カメラ
としても使用できる。2022年7月に望遠鏡への搭載試験を行い、続いて12月には検出器1
個を搭載しての試験観測でエンジニアリングファーストライトを迎えたほか、本装置を通っ
た光のうち可視光のみをTriCCSに引き渡して同時観測できることも確かめられた。
今後、全4個の検出器を搭載するとともに装置の性能評価などを進め、2024年には科学
観測に供する予定である。なお本装置とTriCCSの同時搭載に対応するため、望遠鏡の
ナスミス台を拡張する改良を行った。
TriCCS分光モード、およびGAOES-RVの整備
 昨年度に試験観測を開始した可視三色高速撮像分光装置TriCCSの分光モード、およ
び東工大・国立天文台が中心となり開発している太陽系外惑星観測用の高分散分光器
GAOES-RVは性能評価や観測・解析用ソフトウェアの整備などを進め、限定的ながら
2023年度後期より科学観測を開始する運びとなった。
ドームスリットの故障
2022年4月にドームスリットが閉じなくなる故障が発生した。翌日には緊急修理を行い開
閉動作はできるようになったが、根本的な修理が完了するまでの暫定措置として、スリット
の開放幅を狭めての運用となったほか、観測室からの開閉操作を禁止してドーム内で目
視確認しながらの操作を観測者に負担を強いることになった。故障の原因はスライドレー
ルの摩耗による抵抗の増加でスリットが斜めになったためである。2023年3月に修理が完
了したことに加え、再発防止のために定期的な保守体制を整えることで、通常の運用状
態に戻すことができた。
第3鏡切替モータの故障
2022年7月にはナスミス焦点に向けて光を反射する第3鏡の切替モータが故障した。
世界的な電子部品の供給不足で交換用のモータをすぐには調達できず、修理は翌年度
に持ち越しとなった。なお、ほとんどの観測では第3鏡を動かさないため影響は無かった
が、反対側のナスミス焦点を使用する太陽系外惑星探査装置SEICAのエンジニアリング
観測においては、第3鏡を手動で回転できるよう改造することで対応した。
キュー観測システムの立ち上げ

9

 国立天文台の協力のもと、観測スクリプトを実行するキューシステムを立ち上げ、試験
運用を開始した。とくに突発天体に対するToO観測において現地観測者の負担や、リ
モート観測時の操作量の低減に役立っている。現在は実行するスクリプトは観測者が指
定する半自動観測であるが、天体の座標や装置の状況・天候などに応じて観測目標を
自動的に選択する完全な自動観測の確立に向けて整備を進めいてる。
                                               (木野 記)
5.2.2 ドームレス太陽望遠鏡
He 10830 & Hα2波長同時撮像観測装置の開発
 2021年度に購入した赤外線カメラ FLIR-A6261 を用い、2階水平分光器焦点面装置
の一つとして He 10830 線および Hα線での2波長同時撮像観測装置の開発を行なっ
た。本装置では、液晶遅延素子内蔵の狭帯域フィルタ(Universal Tunable Filter: UTF)
の下流側の光路を2つに分け、それぞれの光路終端に赤外線カメラと可視光用カメラを1
台ずつ設置している。制御PCから上記2本の彩層ライン周辺での任意の観測波長・波長
点数を設定することができ、サイクリックにフィルタの透過波長をシフトさせながら各カメラ
で太陽像を撮影し続けることができるようになっている。
本装置は2F水平分光器室において、定常的に観測に使用される予定である。
(一本 記)
5.2.3 太陽磁場活動望遠鏡
観測開始・終了の自動化
 望遠鏡の赤道儀等の駆動機構制御用のサーボモータ、および望遠鏡内部のカメラの
電源をコンピュータ制御するための装置を天文台内で開発した。これを用い、日の出の
時刻経過後、既存の天候センサが降雨・降雪を検知しなくなったタイミングで自動的に各
種電源をON、太陽導入の後、T1/SDDIによる全面観測とQL処理を開始するようにした。
終日雨・雪の場合には、太陽導入とその後の観測は行わない。また、観測が行われてい
る場合には、日没時間を経過すると自動的に観測を終了し、望遠鏡を格納位置(南中位
置)に移動させ、各種電源をOFFするようにした。 ...

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