堆肥・生堆肥の特性理解し長期的視点で使いこなす : 目的に沿った利用方法と効果
概要
堆肥・生堆肥の特性理解し長期的視点で使いこなす
: 目的に沿った利用方法と効果
著者
雑誌名
巻
号
ページ
発行年
URL
谷 昌幸
ニューカントリー
67
10
13-17
2020-10
http://id.nii.ac.jp/1588/00004670/
また、 肥 料成分 と有機物
する。
て 肥 料 効 果 が増進 さ れ る 。
供 給 効 果 は 相 反 関係 にあ る
高くなる など 、造 粒 によ っ
が認められ てい る 。 これ に
今 後、 多様 な 作 物 を 対象
(お お む ね 肥 料 成 分 含 量 が
こ の 例 でも その よ う な 傾 向
粒 )区 よ り や や 低 収 だ っ
よ り 降 雨によ る 硝酸 性 窒 素
に、 混 合 堆 肥 複 合 肥 料 の 有
収量 比は 引 と 混 合堆 肥 (造
た。
の 流亡 が減 少 し 、 窒 素 の 利
肥料取締法の改正で
より柔軟な配合可能に
と 肥 料 が混 合さ れ た 後、 粒
塩基 の 溶 脱 およ び 土壌 凶の
用 率 が向 上す る と と も に、
成肥 料に比 べ てか なり多 く
肥 料 は 施 用 量 自体 が 高 度 化
有 機物 供 給効 果 を重 視し た
に応 じた 肥 料を選 択 す る 。
果 が高 い )の で、施 用目的
低 い も の ほど 有 機 物 供 給 効
の 促進 の た め に も 、 よ り 柔
散 布 労 力 の 軽 減 や 土づ く り
制約 が あ る た め 、 さ ら な る
混 合 割 合 が5割 以 下な ど の
が 見 込 ま れ る 一方 、 堆 肥 の
の 活 用 に関 し て 一定 の 効 果
混 合堆 肥 複 合肥 料は 堆 肥
状ま た は ペレ ット 状に造粒
変 動 が 抑 制さ れ る 。 ま た 、
原 料 堆 肥 につ い て は 公 定
が高 い た め、
して水 分 含量
の堆肥と比較
糞の堆肥は他
用牛 や肉牛 の
る 。 特 に、 乳
る必要があ
る か を確 認す
に適合し てい
り、 公 定 規格
成分 分 析 によ
す る 必要 があ る 。
助的 手 段 で あ る こ と に 留 意
複 合肥 料は 有 機物 供 給の 補
べ て 少 な い た め、 混 合堆 肥
堆 肥 の 一般的 な 施 用 量 に 比
回当 た り の 堆 肥 投 入量 は 、
割 合 か ら 算 出さ れ る 施 肥 1
合肥 料中 の 原料堆肥 の 使用
供給 効 果 を 発 揮 す る が 、 混
連用 す る こ と に よ り 有 機 物
施 用 に 留 音山
が必要 であ る 。
ま た は 調 整す る な ど 効 率的
る と と も に、 特 別栽 培 や Y
の 対 応 が よ り 一層 強化 さ れ
化 や 土づ く り 、 低 コス トへ
選 択 肢 が格 段 に増え 、 省 力
よ り堆 肥 を施 用 す る 上での
になる 予定であ る 。これに
付け ら れ 、 生 産 で き る よ う
定 混 合 肥 料 」 が 新 た に位 置
原 則自 由に配 合 でき る 「指
特 殊 肥 料 、 土壌 改 良 資 材 を
の 改 正 に よ り 、 普通肥 料 、
昨年 公 布さ れ た 肥 料 取 締 法
る。 こ の た
用されてい
資材 が多 く 使
そ の 全て が化 学 肥 料 と 同等
方 、 堆 肥 に含ま れる 成分 は
る よ う 規定 さ れ て い る 。 一
規格 では 全 成 分 量 を 保 証 す
混 合堆 肥 複 合肥 料の 公 定
引用文献】
【
待 さ れる 。
境 保 全型 農 業 への 利 用 が期
ど を 行 った り し て 、 好 気性
返 し し た り 、 通気や 撹 搾 な
し て 堆 積 し 、 定 期的 に 切 り
て 水 分 を 約 ωi m % に 調 整
がく ずな ど の 副 資 材 を混 ぜ
の 有 機 性 廃 棄物 と 麦稗 や お
堆肥と は 、 家畜 糞 尿など
さ ら に 、 酸 素 が 不 足し て い
が起 こ ら な い (写 真 1左 )。
を 行 っ て も 、 好 気的 な 発 酵
堆 肥 盤 に堆 積 し て切 り返 し
な ど が少 な い た め、い くら
牛 糞 尿は 、水 分 が高 く 敷 料
トー ル牛 舎 か ら 排 出さ れ る
も の で あ る 。 特 に フ リ lス
本土 壌 肥 料
・加 藤 ら 「 混合 堆 肥 複 合 肥 料 の
日
開発と これ から 」
学 雑 誌 別 巻3 号 、 2 7 2 1 2 7
6 .寸、 2 0 1 7 年
混合 堆 肥 複 合 肥 料 の 製 造 と そ の
・農 研 機 構 「 技 術 マ ニ ュ ア ル
分 が減 少 す る と と も に、 雑
ω℃ 以 上 の 高 温 と な り 、 水
す る 多 量 の エ ネ ルギ ー で
え る 重 要 な有 機物 資源 と し
る つ も り は な い 。道 内で使
生 堆 肥 は 悪 い な ど と 区 別す
ただし、 堆肥は 良くて、
す こ と が重 要 であ る 。そ れ
肥 料の 施 用 量 を適切 に減 ら
る 肥 料分 を考 慮し て、化 学
利用」 2 0 2 0 年
草の 種 子 や 病 原 性 微 生 物 な
て、 それぞ れの 特性 や 効 果
を 考 慮 し な い と 、 当 然の こ
か くはん
北海 道 の 家 畜 排 せつ物 の
ど が 死 滅す る 。 さ ら に 、 十
を 理 解 し 、 ど の よ う に活 用
と な が ら養 分 が過 剰 と な
も 多 い の に対 し 、道 内では
鶏な ど に 由 来 す る 排 せ つ 物
水 分 が約 幼% 以 上と 高 く 、
糞 尿 の 場 合によ く 見 ら れ、
一方 、 生 堆 肥 は 乳 用 牛 の
酸 、 カリ な ど の 肥 料 成 分 が
用 す る 場 合、 窒 素 、 リ ン
堆 肥 や 生堆 肥 を圃 場 に施
由 来 す る タ ン パ ク質 、 尿 に
る 。 家畜 の 糞 尿 には 、 糞に
が最 も 違 う の は 窒 素 で あ
肥 料成分 の 中 で、 その 効 果
12
2020. 10
ー
混 合堆 肥 複 合肥 料は 堆 肥
さ れる 。粒 の 内部は 施 用 後
造 粒 に よ っ て 土壌 と の 接 触
規格 で定 め ら れ た 項 目 があ
効 性 の 検 証 が待 た れ る 。
に還 元 的 と な り 硝 酸 化 成
面積 が 減 少 す る た め 、 土 壌
堆 肥 化 時 に副
め、 堆肥の 成
の 肥 効 を示 す わけ で は な
微 生 物 と 酸 素 の 働 き で発 酵
る た め嫌 気 的 な 微 生 物 に
-
分 値 が変動 し
い 。 特 に牛 糞 堆 肥 で は 窒 素
cl e anな ど の 環
C/ N 比が 公
-
定 規格 の 日 を
成 分 の 多 く が有 効 化 し な い
ES
超え る も の が
の で注 意 を要 す る 。
さ せて つ く った も の であ る
よ って 有 機 物 がゆ っく り と
図
多 い の で留 意
ら 切 り 返 し て も 、 通気し で
も 発 酵 が起 こ ら な い 、 い わ
(写 真 1右 )。 大 切 な の は
分 解 さ れ 、 硫化 水 素 や メ タ
ゆ る 生 の 糞 尿 に 近 い 状 態の
が十 分 にあ る 状 態
ン な ど 作物 や 環 境 に有 害 な
ば っか ん
を つ く り 出し 、 自 然界 の 微
物 質 が 放 出さ れ る と と も あ
発 生 量 は 年 間約1800 万
分 な 発 酵 と 腐 熟 を 行 った 堆
す る か が大切 であ る 。
H
生物 に 有 機 物 を 分 解 さ せ る
る。
ト
シで 、 こ の う ち 乳 用 牛 由 来
肥 に は 、 作物 に 対 し て さ ま
牛 糞 尿 の 発 生 量 が圧 倒的 に
酸 素 が内部 へ十 分 に供 給 さ
ど の く らい 効 く の か を理解
由来 す る 尿 素 な ど 、 微 生 物
ならない 。
が約 7 割 、 肉 用 牛 由 来 が 約
ざ ま な 機 能 性 を持 つ腐 植 物
多 く 、しかも酪農 や畜 産が
れ な い た め 、 好 気性 微 生 物
し 、 堆肥など から 供 給さ れ
影響 を 及ぼ す こ と も あ る 。
り、 作物 の 生 育 や 品質 に悪
2割 と 牛 の 排 せつ物 が約 9
質 が生 成 さ れ る 。
盛ん な 地 域 に 偏 在 し て い る
が働 く こ と ができ ず、い く
堆 肥 と 生堆 肥 に含ま れる
の が特徴的 であ る 。
堆肥と生堆肥では
窒素の効果が異なる
割 を 占 め る 。道 外 では 豚 や
が
酸素
こ と であ る 。 そ の 際 に発 生
十分発酵させた堆肥と
生の糞尿に近い生堆肥
写真
スイー卜コ ー ン
の 生育状況( 中
央農試予備試験、
2019年)
肥料効果と有機物供給
ふ
目的に応じ肥料を選、
(ア ン モ ニア 態窒 素 の 硝 酸
軟な 配 合 が望 ま れ て い た 。
1995年筑波大学大学院農学研究科
修了。 博士(農学)。 同年帯広畜
産大学畜産学部助手、2003年同大
助教授、15年から現職。1968年大
阪市生まれ。
な る の で 、 散布 機 械 を 選 定
帯広畜産大学
れら を混 同し てい ては 話 に
グローパルアグロメディシン
研究センター教授
る た め、 供 給 予 定 の 堆 肥 の
農 業 現場 での 堆 肥 の 利用
や 効 果 を語 る 上では 、好 気
的 な 発 酵 が行 わ れ た 本 当 の
「
堆 肥 」 なの か 、 水 分 が高
く て 好 気的 な 発 酵 が 進 ん で
い な い い わ ゆ る 「生 堆 肥 」
な の か 明 確 に 区 別す る 必 要
があ る 。 現 場 的 には ど ちら
も 堆 肥 と 呼ば れ て い る が 、
堆 肥 と 生 堆 肥 は 特性 や 使 い
5)施肥窒素利用率=(各試験区の窒素吸収量 一 無窒素区の窒素吸収量(2.9))÷窒素施肥量
×100
によ る リ ン 酸 の 固定 量 が少
4)使用した原料やその比率は混合堆肥(造粒) 区と同 一 だが、混合・造粒していない。各資
材を圃場で施用
な く な り、リ ン酸 の 肥効 が
I
6.1
I
9.6
年間約1800万ト
ン
の
家畜排せつ物が発生
3)混合堆肥分析値は窒素7.9% (うち有機態窒素35%)。なお有機態窒素は牛糞堆肥、ひまし
油かす、米ぬか油かす由来
る こ と が知 ら れ て い る が、
4>
態 窒 素 へ の 変 化 ) が 遅 延す
I
95
わ
混合堆肥(造粒)区
長期的視点で使いこなす
方 が 違 う 全 く の 別物 で 、 こ
北海道の生産現場で施周される生堆肥(左)と堆肥(右)
写真1
昌幸
たに
まさゆき
谷
I 1.284 I 91 I 8.1 I 5.1 I 20.5
混合堆肥(未造粒)区
1)窒素、リン酸、カリの施肥量はそれぞれ10a当たり15kg、15kg、13kg
2)硫安、過石、硫加を用いた
目的に沿った利用方法と効果
22.4
I 1,332 I
化学肥料区(対照)
2>
|全養分吸収量(kg/lOa)
|窒素|リン酸| カリ
I 10.7 I 6.1 I 23.9
施肥窒素
利用率 5) (%)
52
規格内収量
(kg/lOa) I 比
I 1,410 I 100
1)
試験区
堆肥・生堆肥の特性理解し
混合堆肥複合肥料の施用によるスイートコーンの収量性(中央農試予
備試験、2019年)
表2
ニューカントリ
2020. 10
ー
カントリ
ー
ニュ
13
堆肥利用に追い風
技術特集
ため 、 多 量に 施 用 し た場 合
深 い 所 に す き 込 むこ と は 絶
施用 後は 、プ ラ ウ など で
の 水 に 溶 け る有 機 物 ( 溶 存
が 高 ま ると と も に 、土 の 中
り 、 士の 中 の 微 生 物 の 活 性
よ っ て 分 解 さ れ るこ と に よ
生 堆肥 が 土 の 中 の 微 生 物 に
れ に く い 難 分 解 性有 機 態 窒
に は リ ン酸 肥 料 を 減ら し て
分 解 性有 機 物が 多 く含ま れ
対 に 避 け る。 生 堆肥 に は 易
であ る。
分 解 性有 機 態 窒 素 が 多 量 に
素 が 多 量 に 含 ま れ る。 その
い く こ と が 必 要と なる。
で き る 可 能 性が 極 め て 高 い
含 ま れ る。 その た め 、 元の
ため 圃 場に 施用 し ても土の
め 、微生 物に よっ て分解 さ
糞 尿に や や 近 い 生 堆 肥 を 圃
ゆっ く り と し か 進 ま ず 、 作
中 の 微 生 物 に よ る無 機 化 は
に よっ て分解 され や すい易
場 に 施 用 す ると 、 土 の 中 の
物 が 吸 収 で き る ア ン モ ニア
中で 酸 欠状 態に なり 、 根 の
ですき 込んでしまうと 土の
M 程度ま
る た め 、 深 さ m州 市rJ
呼べ る 方 法 で あ る 。
北海道 版
り が 良い 土 に なっ て い く 。
有 機 物 )が 増え 、 養分 の 巡
生堆肥は春か夏に施用
微生物による分解促す
微生 物に よ っ て速 や かに 無
機 化 さ れ 、 作 物 が 吸 収で き
生 堆肥 を 圃 場 に 施用 す る
生 育 を 阻 害 す る硫 化 水 素 な
と
態 窒 素 や 硝酸 態 窒 素 な ど の
場 合 、易 分 解 性有 機 態 窒 素
ど が 発 生 し て し ま う 危険 性
H
る ア ン モ ニア 態 窒 素 や 硝 酸
無 機 態窒 素はわ ず かしか供
を土の 中の 微生 物に 分解 さ
N
態窒 素など の 無 機 態窒 素が
給 さ れ な い ( 図 1)。
土 ごと 発 酵
多 量 に 供 給 さ れ る( 図1)。
の 一部 は 腐 熟化 に 伴 っ て 腐
微生 物に よ り 分解 され、 そ
態 窒 素 の ほと ん ど が 好 気 性
肥 化 の 過 程 で 易 分 解 性有 機
一方 、 堆肥 の 場 合 は 、 堆
め 、 その 大部 分 は 化 学 肥 料
ム イ オ ンと し て 存 在 す るた
も 糞 尿で も 基 本 的 に カ リ ウ
な い 。 特に カ リ は 、 堆 肥 で
よ う な 大き な 違 い は 見 ら れ
は 、 堆肥 と 生 堆肥 で 窒 素の
リン酸やカリについて
散 布時 に まき ム ラが でき て
ンで は
ンが 理想 で 、213 ト
ト
す る 量 は 刊バ 当 た り415
時 期 は 春 か 夏 が 良い 。 施用
な る。 その た め 、 施 用 す る
せ るに は 高 い 地温 が 必 要 と
を 防ぐ に は 重 要 で あ る 。
吸 収さ せ るこ と も 窒 素 過 剰
る窒 素 を 作 物 や 緑肥 な ど に
し、無機 化 され て放 出 され
号M 程 度 ま で の 表 層に 混 和
が あ る。 酸 素 が 多 い 深 さ 刊
物によって分解されてお
機 物の 大部 分 が 好気 性微 生
原 料 に 含 ま れ る 易 分 解 性有
堆 肥 は 、 その 製 造過 程 で
堆肥は腐植化度により
発根促進などの効果も
植 物 質 に取 り 込 ま れ る た
し ま う 可 能 性が 高 い (20
17年7 月号 「土 の 力 を 引
の 発根を促進したり 、養分
植 物質 が 多 い 場合は、作 物
り 、 特に 水 に 溶 け る 溶 存 腐
物質が含まれることがあ
ず など に は 含 ま れ ない腐 植
る 家 畜 糞 尿、 麦 稗 や お が く
なお 堆肥 に は 、原 料 で あ
果 など が 期 待 で き る。
こ と で 作 物 への 生 育 促 進効
か ら 下 層へと 移 動 し て い く
イ オ ス テ ィミ ュラ ン ト の 一
報告 さ れ て お り 、ま さ に バ
ま ざ ま な 効 果 が あ ると と が
溶存腐 植 物質も古くからさ
れ て い る。 堆肥 に 含 ま れ る
パを 中 心 に 世 界 的 に 注 目 さ
刺 激 剤 ) と 呼び 、 ヨー ロッ
オ ス テ ィミ ュラ ン ト 」( 生 物
質や微生 物の こ と を「 バイ
態をもたら すさ まざ まな物
物 や 土 壌 に よ り 良い 生 理状
機 態 リ ン 酸 で 、作 物 が 利用
が 水 溶 性な い し ク 溶 性 の 無
含 ま れ るリ ン 酸 の9割以上
に づ い て も 、 特に 堆 肥 で は
こ と が 必 要 と な る。 リ ン酸
断を 定 期 的 に チ ェッ ク す る
過 剰に なら ない よ う 土 壌 診
こ と や 、 土 の 交 換 性カ リ が
含 む肥 料 を 適 切 に 減 肥 す る
給 さ れ るた め 、カ リ ウ ム を
が 作 物 に 利用 で き る形 で 供
合 、 それ ら に 含 ま れ るカ リ
堆肥を多量に施用した場
る 。 逆 に 言え ば 、 堆肥 や 生
と同 等 の 効 果 が 期 待 で き
的 発 酵 と 腐 熟化 に よ り 原 料
参 照)。 堆 肥 化 と は 、 好 気
の力を引き出す ・
実 践編 」
成さ れ る ( 口年6 月号 「土
に 含 ま れ ない腐 植 物質 が 生
次 発 酵 ) が 進 むこ と で 原 料
有 機 物の 緩や かな分 解 (二
ス や リ グ ニン な ど 難 分 解 性
( 一次 発 酵 ) と 、 セル ロー
よ る温 度上 昇 を 伴 う 発 酵
肥 化 過 程 で 好 気 性微 生 物 に
と なっ て し ま う の で 要注 意
布 す ると 、 極 端 な カ リ 過 剰
り 、と れ 以上 の 生 堆 肥 を 散
叩バ 当 た り 日i uJ 4 と な
るの で 、カ リ 施用 量と し て
度 、 リ ン 酸 と カ リ は 10
0% が 肥 料 と し て 効 い て く
る 。 と の う ち 窒 素 はω% 程
Jフが 施 用 さ れ る こ と に な
キロ
呼 、 カ リ と し て 日1 同J
J 4 、 リ ン酸 と し て518
用 す ると 、 窒 素 と し て 約 日
ン施
生 堆 肥 を 刊バ 当 た り5 ト
実 践編 」参 照)。
き出す ・
長650 ナノれ の 吸 光 度 を 測
液で腐 植 物質 を抽 出 し、 波
ら ピ ロリ ン 酸 ナ ト リ ウ ム 溶
2)。 腐 植 化 度 は、 堆 肥 か
差 が あ っ た( 次 ペ l ジ 図
り 腐 植 化 の 度合い に 大き な
範 囲 で 平 均 は 問 、 試料 に よ
こ ろ 、腐 植 化 度 は71 似の
い て腐 植 化 度を 測 定 し たと
れ た 家 畜 糞 尿堆 肥 必点 に つ
北海道 十 勝 地域 で 製 造 さ
抑え る こ と が 大 事 で あ る 。
学肥 料 の 施用 量を 最 小 限に
さ れ る肥 料 分 を 考 慮 し 、化
場 合 に も、 生 堆肥 か ら 供給
培す る の が 良 い 。 い ず れ の
は り 表 層に だ け 混 和 し て 栽
コシ 作 付 け 前 に 施 用 し 、 や
で あ れ ば 、 飼料 用 ト ウ モ ロ
る。 酪農 や 交換 耕 作 の 場 合
る土 壌 改 良効 果 が 期 待 で き
込 むと 、有 機 物 や 緑肥 に よ
培し て 秋 前 に 土 の 中 に す き
え ん 麦 な ど の 緑肥 作 物 を 栽
て 表 層、だけ に 軽 く 混 和 し 、
麦 収穫 後 に 生 堆 肥 を 施 用 し
畑作 の 場 合 で あ れ ば 、 小
る か ど う か を確 認 す る に
堆肥 の 腐 植 化 が 進 ん で い
は た っ たl割ほど し か な い
で は 、腐 植 化 度が 高 い 堆肥
る 。 こ の 調 査 の 必点 の 堆 肥
高 い こ と が認 め ら れ て い
ミ ュラ ン ト と し て の 効 果 が
の 中の 水 に 溶け 込み、表 層
あ り 、 表 層に 施 用 す ると 土
質 )が 多 く 含 ま れ る場 合 が
る 腐 植 物 質( 溶 存 腐 植 物
ま し い。 堆肥 に は 水 に 溶 け
の 表 層に 混 和 す るこ と が 望
の で は なく、深 さ印弓 まで
ウ など で深 い所に すき 込む
用 後 は 生 堆 肥 と 同 様、 プ ラ
給 さ れ る 可 能 性が 高 い 。 施
と リ ン酸 や カ リ が 過 剰に 供
ン以上 施 用 す る
理想 で 、3 ト
ンが
量 は 叩バ 当 た り213 ト
時 期 は 限定 さ れ ない。 施用
に なっ て い るの で 施 用 す る
り 、 安定 化 し た 有 機 物 資 材
混 ぜ 、ろ 過 し た 液 の 色 を 見
か黒 ければ
抽出液、
腐植化、
が進んでいる
こ と に なる。
の 吸 収 を サポ l 卜 し た り す
初以上 の 堆 肥 に 含 ま れ る溶
で の 研 究で は 、腐 植 化 度が
H
進 す る技 術 と も い え るが 、
H
堆肥 化 が 全て腐 植 化 に つ な
0
た だ し 、 堆肥 全てが 機 能
0
性を 持 っ た 溶 存 腐 植 物 質 を
3.施用効果
無機化
の 養 分 で は な い が 、 直 接的
肥1に 対 し て 同 倍 の 水 を 加
EE2UEEEEE三�亙
るの が 一番 簡単 で あ る。 ...