A single-institution study on predictors of short-term progression from mild cognitive impairment in Parkinson's disease to Parkinson's disease with dementia

概要

令和 2年 9月

田尻佑喜
主

学位論文審査要旨
査

兼 子

幸

副主査

前 垣

義 弘

花

律 子

同

島

一

主論文
A single-institution study on predictors of short-term progression from mild
cognitive impairment in Parkinson's disease to Parkinson's disease with dementia
（軽度認知障害を伴うパーキンソン病から、認知症を伴うパーキンソン病への短期進行予
測因子に関する単一施設研究）
（著者：田尻佑喜、和田（礒江）健二、田中健一郎、足立正、花島律子、中島健二）
令和2年

Yonago Acta Medica

63巻

28頁～33頁

参考論文
1. Clinical evaluation of fatigue in Japanese patients with Parkinson’s disease
（日本人パーキンソン病患者における疲労についての臨床評価）
（著者：田中健一郎、和田（礒江）健二、山本幹枝、田頭秀悟、田尻佑喜、中下聡子、
中島健二）
平成26年

Brain and Behavior

4巻

643頁～649頁

2. Longitudinal course of mild parkinsonian signs in elderly people: a
population-based study in Japan
（高齢者の軽度パーキンソン兆候の縦断的経過：日本の住民ベース研究）
（著者：和田（礒江）健二、田中健一郎、植村佑介、中下聡子、田尻佑喜、田頭秀悟、
山本幹枝、山脇美香、岸真文、中島健二）
平成28年

Journal of the Neurological Sciences 362巻

7頁～13頁

3. Screening tools for clinical characteristics of probable REM sleep behavior
disorder in patients with Parkinson’s disease
（パーキンソン病患者におけるレム睡眠期行動異常症の臨床的スクリーニングツール）
（著者：野村哲志、田中健一郎、田尻佑喜、岸真文、中島健二）
平成28年

eNeurologicalSci 4巻

22頁～24頁

審

査

結

果

の

要

旨

本研究は、軽度認知障害を伴うパーキンソン病（PD-MCI）の患者が、認知症を伴うパー
キンソン病（PDD）に進行する際の予測因子を特定するために行われた1.5年間の単施設縦
断研究である。多重ロジスティック回帰分析によって進行群と非進行群のオッズ比を求め、
PD-MCIからPDDに進行する際の予測因子として以下の3点を特定した。MMSEで評価した認知
機能、Light-headedness（立ちくらみ感）、衝動制御障害（ICDs）。特にlight-headedness
は問診で明らかにできる可能性があり、日常臨床における有用性が強調されている。本研
究はPD-MCIがPDDに進行する際の予測因子として記述の点を縦断研究で明らかにした世界
で最初のレポートであり、極めて重要な臨床的意義をもつと考えられる。