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血液浄化用中空糸膜の構造・滅菌方法・素材の違いにおける血液適合性の比較

東郷 好美 法政大学 DOI:info:doi/10.15002/00022977

2020.06.18

概要

本論文は、血液浄化に用いる中空糸膜の「物理構造」、「滅菌方法」、「素材」の違いが血液に与える影響、すなわち、血液適合性について、健常人ボランティアから提供されたヒト血液を用いて検討した研究である。

末期腎不全患者の生命を維持するために、血液浄化療法が施行されている。血液浄化療法は、血液浄化用に開発されたデバイス(人工腎臓、ダイアライザまたはヘモフィルタともいう)を用い、体内に貯留した尿毒素や余剰水分を除去する治療法である。血液浄化デバイス内には 1 万本程度の中空糸半透膜が用いられており、その中空糸の内側を血液、外側を透析液または濾液が流れる。すなわち、患者の血液は中空糸膜に直接接触するため、血小板活性化など生体にとって好ましくない反応が惹起される。血小板活性反応が激しい場合には、中空糸内部が血栓により閉塞することもある。また、その血栓が体内に流入し、脳や心臓などの血管を閉塞して、これらの臓器障害を起こす可能性もある。こうした問題を改善するために、血液適合性に関する研究は、ディスポーザブルの血液浄化デバイスが開発された 1970年代から行われてきたが、今なお、膜の改良は続いている。新しく開発・改良された血液浄化デバイスの血液適合性は発売後でさえ不明な場合も多いが、臨床研究法の施行以来、倫理的な配慮により患者の血液を用いた研究には、様々な制約があり、事実上、実施が困難になっているのが現状である。

本論文は、健常人ボランティアから提供されたヒト血液を使用した実験モデルにより、主として膜の「物理構造」、「滅菌方法」、「素材」と血液適合性の関係を明らかにすることを目的に実施され、その成果は4報の英文投稿論文として公表された。以下では博士論文の各章の内容を詳述する。

本論文は全 5 章から構成されている。

第 1 章には、本研究全体の背景と目的が記載されている。研究背景では、まず、腎臓の機能、腎不全の病態生理、腎不全治療としての血液浄化療法の必要性、血液浄化療法で用いる血液浄化膜の物理構造・滅菌方法・素材の詳細が説明されている。次に、血液浄化療法で用いる血液浄化デバイスと血液が接触した際に起こりうる生体不適合反応、それに伴う生体への影響、血液適合性の重要性が記載されている。最後に先行研究についての説明があり、研究目的が述べられている。

第 2 章では、健常人ボランティアから提供されたヒト血液を用いた実験モデルに関する実験手順が記されている。中空糸膜の「物理構造」の違いが血液適合性に与える影響についての検討では、セルローストリアセテート(CTA)膜とCTA と同じ素材でありながら表面が平滑化され、断面の物理構造も異なる ATA®膜、中空糸膜の「滅菌方法」の違いが血液適合性に与える影響についての検討では、γ線および高圧蒸気(autoclave; AC)で滅菌された同一のポリスルホン(polysulfone; PSf)膜、そして、中空糸膜の「素材」の違いが血液適合性に与える影響についての検討では、2 種類の PSf 膜と 1 種類のポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate, PMMA)膜がそれぞれ比較されている。この評価系は血液浄化膜に限らず、血液と人工材料が接触する人工肺など、他の材料にも応用可能であり、新製品の開発時や旧製品との比較にも有用である。

第 3 章では、それぞれの実験における血液適合性の検討結果が記載されている。血液浄化膜の物理構造および滅菌方法の違いについては、血液適合性の評価因子に統計学的な有意差を認めなかった。ところが、透析膜の素材の違いについては、血小板数の減少、血小板が活性化された際に放出される血小板放出因子の増加において、PSf 膜がPMMA 膜よりも有意差をもって優れていた。また、電界放射走査型電子顕微鏡(FE-SEM)を用いた中空糸膜内側表面への血小板の付着についても、PSf 膜が PMMA 膜よりも優れていたことを明らかにした。この結果は臨床における先行研究の結果とよく一致した。

第 4 章では、それぞれの検討における考察が述べられている。中空糸膜の「物理構造」が血液適合性に与える影響において、ATA®膜と CTA 膜の間に有意差が認められなかったことについては、ATA®膜、CTA 膜、PSf 膜の表面の高低差の平均値がそれぞれ 4.5, 5.5, 9.2 nm である報告を引用し、PSf 膜と比較すると、CTA 膜でさえ膜表面は十分に平滑化されており、さらに平滑化された ATA®膜との間に有意差が認められなかった、と考察している。

中空糸膜の「滅菌」の違いが血液適合性に与える影響の検討では、PSf におけるγ線滅菌と AC 滅菌の違いは、生体適合性に関する限り有意差を認めないことを明らかにした。PSf膜には、材料の親水化および細孔形成の2つの目的のために polyvinylpyrrolidone(PVP)が配合されている。これにγ線を照射すると、PVP が架橋されて不溶化し、PVP の溶出が軽減する。しかし同時に PSf がγ線に曝されると、素材のイオン化や励起によってフリーラジカルが発生し、これが材料を劣化させると考えられる。一方、高圧蒸気滅菌で生じる PVP の架橋形成は僅かであるため、AC 滅菌された膜からは余剰 PVP が洗浄中に溶出すると同時に、使用中にも PVP が溶出する可能性がある。これらの効果が相殺されて、γ線滅菌と AC 滅菌の間に有意差を認めなかったと考察している。

中空糸膜の素材が血液適合性に与える影響を検討した結果、PMMA 膜の使用により、PSf膜に比し血小板数は有意に減少し、血小板が活性化されたときに放出される血小板第四因子(Platelet factor 4, PF4)は PMMA 膜よりもPSf 膜において有意に低かった。これらの現象は、PMMA 膜にPVP が含まれていないことで説明できるとしている。
第 5 章では、第 1 章から第 4 章までのまとめとして、本研究で得られた結果を総括しており、安全な血液浄化治療を提供するためには、膜の透水性能、溶質除去性能に加えて、血液適合性の各因子を十分に考慮しながら、患者に適した血液浄化デバイスを選択する必要があること、および血液適合性の検証の重要性が記載されている。

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