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大学・研究所にある論文を検索できる 「埼玉県入間市金子地区の旧道沿いにおけるお茶の景観分析に基づく狭山茶散策ルートの提案」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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埼玉県入間市金子地区の旧道沿いにおけるお茶の景観分析に基づく狭山茶散策ルートの提案

張 平星 山本 美知留 東京農業大学

2022.03.18

概要

本研究は,日本三大銘茶の一つとされる狭山茶の主産地となる埼玉県入間市金子地区において,加治丘陵,霞川,金子台の地形構造と集落構造を反映した旧道沿いのお茶の景観を把握することで,狭山茶の景観上の魅力を発信できる散策ルートの提案を目的とした。選出した 5 ルートおよび入間市が整備した「茶畑と丘陵を歩く」コースを対象に,お茶の景観が見える区間と景観の変化点を記録し,QGIS と AutoCAD を用いて平面図と断面図を作成した。分析の結果,金子神社─西三ツ木橋ルート,愛宕神社─欄干橋ルート,山祇神社─大橋ルートの 3 ルートは,お茶の景観が見える区間が長く,景観の変化が多様であり,狭山茶の景観上の魅力発信に適していると考えられる。また,地形の起伏とアクセスを考慮し,3 ルートそれぞれは金子駅からの利用者向け,仏子駅から加治丘陵の東部分を巡る登山者向け,高齢者向けとして提案できる。なお,「茶畑と丘陵を歩く」コースと併用することにより,お茶の景観に特化した短縮ルートが考えられる。

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参考文献

1)高橋 淳(2015)北限のお茶の伝統を引き継いだ狭山茶の香り.におい・かおり環境学会誌 46(2):127-132.

2)入間市博物館ホームページ,狭山茶産地の風土と特徴,〈https://www.alit.city.iruma.saitama.jp/070/040/010/ 20200101160000.html〉(最終アクセス 2021 年 5 月 18 日)

3)遠藤 毅(1979)武蔵野台地および下町低地の第四系に関する堆積学的研究─特に地下地質の層厚変化について─.地学雑誌 88(2):43-59.

4)入間市博物館(2014)改訂版狭山茶の歴史と現在.入間市博物館:3-21.市町村別の茶栽培面積は平成 18(2006)時点で,入間市が 495 ha, 所沢市が 209 ha 狭山市が 130 ha となっている.

5)入間市博物館(2019)史料で読み解く狭山茶の歴史.入間市博物館:4-6,10-19,42.

6)農林水産省ホームページ,作物統計:面積調査,〈https:// www.maff.go.jp/j/tokei/kouhyou/sakumotu/menseki/ index.html〉(最終アクセス 2021 年 5 月 18 日)全国の茶栽培面積は 2011 年の 42,000 ha から 2020 年の 39,100 ha に減少し,埼玉県の茶栽培面積は 2011 年の 968 ha から 2020 年の 825 ha に減少した.

7)埼玉新聞社(2000)埼玉ふるさと自慢 100 選.埼玉新聞社:6-7,100-101.

8)文化庁文化財部記念物課(2003)農林水産業に関連する文化的景観の保護に関する調査研究(報告):78〈https:// www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/shokai/keikan/〉(最終アクセス 2021 年 5 月 18 日)

9)狭山市ホームページ,狭山茶農業遺産の認定に向けて,〈https://www.city.sayama.saitama.jp/kankou/sayamacha/ cha_nougyouisan.html〉(最終アクセス 2021 年 5 月 18 日)

10)昔日の入間郡,金子村(入間郡史の転載),〈http://www. ictv.ne.jp/~tajima/1_02kaneko.html〉(最終アクセス2021 年 5月 18 日)

11)入間市ホームページ,入間市公共施設マネジメント白書(平成26 年度10 月),〈http://www.city.iruma.saitama.jp/_res/ projects/default_project/_page_/001/009/086/hakusyo1. pdf〉(最終アクセス 2021 年 5 月 18 日)

12)入間市都市整備部都市計画課,いるまっぷ(入間市公開型地理情報システム),〈https://www2.wagmap.jp/iruma/ Portal〉(最終アクセス 2021 年 5 月 18 日)

13)谷 謙二,時系列地形図閲覧サイト「今昔マップ on the web」,〈https://ktgis.net/kjmapw/〉(最終アクセス 2021 年 5月 18 日)

14)入間市ホームページ,元気な入間ふれあい茶ん歩道,〈http:// www.city.iruma.saitama.jp/event/kankou/genkinairuma. html〉(最終アクセス 2021 年 5 月 18 日)

15)新井祥穂(2016)狭山茶産地における現局面の技術構成と生産組織の展開.人文地理 68(2):211-227.

16)荒井 歩,植田 寛(2010)近代以前に形成された茶産地の景観構造.東京農業大学集報 54(4):307-314.

17)鈴木利和,奥 敬一(2009)大井川流域における茶園景観の特徴と評価構造.ランドスケープ研究 72(5):489-492.

18)木村真也,村上修一(2012)中山間地における沿道の茶園景観の特徴に関する研究.ランドスケープ研究 75(5): 661-666.

19)奥 敬一,深町加津枝,三好岩生,堀内美緒(2009)大井川中流域の茶園卓越景観における日中の来訪者による景観認識比較.ランドスケープ研究 72(5):657-660.

20)楊 真,下村彰男(2015)京都府宇治市における明治中期以降茶畑の変遷について 寺院茶の歴史を有する茶産地の文化的景観に関する研究.環境情報科学論文集 29:49-54.

21)楊 真,下村彰男(2018)宇治白川地区における覆下茶栽培地の文化的景観と栽培システムの変遷に関する研究.ランドスケープ研究オンライン論文集 11:86-94.

22)坂本幹生,松尾 薫,武田重昭,加我宏之(2020)大阪市都心部の河川における船上からのシークエンス景観のスコア化による分析.ランドスケープ研究 83(5):615-620.

23)國井洋一(2017)2020 年東京オリンピックマラソンコースの動画像による景観分析.ランドスケープ研究 80(5):615-620.

24)農林水産省,農地の区画情報(筆ポリゴン)の提供,〈https://www.maff.go.jp/j/tokei/porigon/〉(最終アクセス 2021 年5 月 18 日)

25)入間市都市整備部都市計画課,入間市ホームページ 加治丘陵マップを配布しています,〈http://www.city.iruma.saitama.jp/event/midori_sizen/map_kajikyuryo.html〉(最終アクセス 2021 年 5 月 18 日)

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