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大学・研究所にある論文を検索できる 「伝統野菜の生産拡大の成功要因と将来展望 ─「比企のらぼう菜」を事例として─」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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伝統野菜の生産拡大の成功要因と将来展望 ─「比企のらぼう菜」を事例として─

松尾 明音 内山 智裕 東京農業大学

2022.01.07

概要

地産地消の推進,地域農業の活性化,新たな振興作物の開発,伝統的な食文化の保存などを目的に,伝統野菜の復活・振興が全国で取り組まれている。一方,伝統野菜はその定義が曖昧であり,地域性を保持しつつ生産振興を図ることは容易ではない。本論では,生産振興を果たした事例として埼玉県の「比企のらぼう菜」に着目し,その生産拡大の取り組みや課題について分析を行い,その結果から,伝統野菜の生産拡大の成功要因・課題および将来展望に対する提言を行った。本事例の成功要因としては,新規就農者(定年帰農者)や春先に出荷できる新たな品目を模索していた生産者の意向に合致したこと,当初から直売所ではなく市場出荷を志向していたこと,関係機関の連携やJA部会長のリーダーシップが効果的であったこと,厳格な種子生産および管理体制を構築したことなどが挙げられる。また,今後の課題としては次期リーダーの育成および新たな生産者の獲得が挙げられるが,定年帰農者への働きかけが有効であると結論づけた。

参考文献

1) 農林水産省(2010)野菜をめぐる新しい動き伝統野菜の実力.AFF2010年2月号〈https://www.maff.go.jp/j/pr/aff/index_1002.html〉〈最終アクセス2021年2月15日〉

2) 國吉賢吾・中塚雅也(2015)地域固有農産物の開発プロセスにおける主体間関係─大和の伝統野菜「結崎ネブカ」を事例として─.農林業問題研究53(2):92-98.

3) 足利幸・内藤重之・小森聡(2007)料理店との連携による伝統野菜マーケティングの課題─京の伝統野菜「えびいも」を事例として─.農業市場研究16(1):42-50.

4) 鬼頭弥生(2008)地域ブランドの品質規定における正当化の論理─賀茂なすの伝統産地と振興産地を事例として─.農林業問題研究44(2):337-346.

5) 鶴田格・藤原佑哉(2014)伝統野菜のタネの地域内保全の現状と課題─奈良県の大和野菜を事例として─.農林業問題研究50(2):167-172.

6) 櫻井健二・高橋秀和・吉田康徳・神田啓臣・椿信一(2019)秋田県伝統野菜に関する研究─「山内にんじん」を用いた新品種の育成─.秋田県立大学ウェブジャーナルB(研究成果部門)6:120-124.

7) 山下絵美・高井雄一郎・北田康祐・山崎基嘉・神谷重樹(2019)ʻ田辺’ダイコンの根部の物性および糖含量の特性.新近畿中国四国農業研究2(0):1-12.

8) 香坂玲・冨吉満之(2015)伝統野菜の今─地域の取り組み,地理的表示の保護と遺伝資源─.清水弘文堂書房,東京都.

9) 一般社団法人日本伝統野菜推進協会HP(2020)「伝統野菜都道府県別一覧(日本の伝統野菜─11.埼玉)〈https://tradveggie.or.jp/日本の伝統野菜─11-埼玉/〉〈最終アクセス2021年2月15日〉

10) 埼玉県HP「比企地域の概況」〈https://www.pref.saitama.lg.jp/b0107/20.html〉〈最終アクセス2020年12月23日〉

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