リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

リケラボ 全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索するならリケラボ論文検索大学・研究所にある論文を検索できる

リケラボ 全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索するならリケラボ論文検索大学・研究所にある論文を検索できる

大学・研究所にある論文を検索できる 「模擬患者養成プログラムの組み立ての実際とシナリオの構造化」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

コピーが完了しました

URLをコピーしました

論文の公開元へ論文の公開元へ
書き出し

模擬患者養成プログラムの組み立ての実際とシナリオの構造化

濱田 真向 別生 伸太郎 増田 多加子 大山 勝宏 堀 祐輔 東京薬科大学

2020.03.31

概要

東京薬科大学(本学)では、2009年から模擬患者(SP)研究会の組織化を開始し、同時に薬学実務実習教育センタ一(本センター)内で、薬学教育に必要とされる事前実習(1,2)に必要な模擬患者および薬学共用試験に必要な標準模擬患者(SP)を学内養成している。そして最大約80名の SPを授業および試験に活用するといった運用を一括的に管理する方法を確立している(3)。 SPを本学のシミュレーション学習プログラム(学習方略;Ls)に利用するために は、学習のために設定された「患者と薬剤師の対話」となる医療場面(医療シナリオ)と、それに基づく SPと学生のロールプレイの実行が必要である。例えば、『病院での初回面談』といった一場面を学習するためには、①学習の標的 となる疾患、②疾患を抱える患者、③患者の背景(人物や私生活)、④①〜③への対応、⑤患者•医療それぞれの側の態度、といった要素を医療シナリオに織り込み、そこから患者シナリオを作成し、教員が「患者と薬剤師の対話」のシミュレーションである「想定するロールプレイ」を作る必要がある(図1)。このロールプレイを成立させるための要となるのは、患者シナリオから作られた「想定の患者」を実行できるSPを作ること(SPの養成)である。

「患者シナリオを実行できるSPJには、学生実習用に各LSそれぞれに設定された「医療シナリオ」中で設定された患者シナリオに基づいて、固定したシナリオを持たない学生と、決められた時間内( セッション)でのロールプレイ実施が求められる。また学習内容毎に、医療場面に応じた患者シナリオが複数あるため、これらに対応出来る能力を持つSPを養成するには、SP基礎能力①学生の学習に必要な「模擬患者としての態度」を維持できる、sp基礎能力②設定された患者シナリオを取り込んで「SPの態度」のままでロールプレイを実行できる、といった二段階のSPの基礎能力とそのトレーニングが必要となる。つまりこれらの「SPの基礎能力とトレーニング」用に模擬患者養成プログラムを構成し実行することが、SP運用のための必要条件であり、継続的な対応が必要である(図2)。

LSでは、その学習目標の場面が1 つロールプレイセッションとして設計された学習プログラムが実行され、そこにSPが参加する。つまりLS毎に異なる患者シナリオからSPを作る( SP作製) 必要があるため、模擬患者養成プログラムは、LS毎の学生の学習プログラム設計と一体となって個別に設計される必要がある( 図2 )。この設計およびSPの能力によって学生の学習度を変化させうる重要な学習要素であるため、担当教員によるLS設計とSP作製の両方の実行が求められる。

この論文で使われている画像

参考文献

1) 市川 厚,ファルマシア,778-783 50-8, 2014

2) http://www.phcat.or.jp/?page_id=251

3) 東京薬科大学研究紀要,(22),49-54, 2019

補遺:図表の公開 URL : http://www.ps.toyaku.ac.jp/~hamada/2019kiyo/

参考文献をもっと見る

全国の大学の
卒論・修論・学位論文

一発検索!

この論文の関連論文を見る