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大学・研究所にある論文を検索できる 「Generation of knockout rabbits with X-linked severe combined immunodeficiency (X-SCID) using CRISPR/Cas9」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Generation of knockout rabbits with X-linked severe combined immunodeficiency (X-SCID) using CRISPR/Cas9

橋川, 美子 大阪大学

2021.02.28

概要

〔目的(Purpose)〕
ウサギはマウスに比べ大型な為手術が比較的容易で、長期観察可能な前臨床試験に適した実験動物である。本研究ではCRISPR/Cas9システムにて移植免疫に重要なインターロイキン2受容体γ鎖(Il2rg)遺伝子をターゲットとしたX-SCIDKOウサギの開発を試みた。

〔方法ならびに成績(Methods/Results)〕
ウサギIl2rg遺伝子のエクソン2にgRNAをデザインし、自然交配したウサギより採卵、Cas9mRNA、gRNAを前核にインジェクションし、その胚を偽妊娠ウサギへ移植した。得られた産仔からシークエンス解析により変異個体を同定し、F2のヘミ(Il2rg-/Y)個体、WT(Il2rg+/Y)個体を用い、体重測定、血液一般性状、T細胞・B細胞のFACS解析を行った。また剖検後、胸腺の有無を確認した。その結果、移植した438個の受精胚から52匹の産仔が得られ、14匹の変異個体が確認された。25週齢までの体重測定では、WT個体の体重が増加傾向であるのに対しヘミ個体は15週頃から体重増加率が低下した。血液一般性状では、全ヘミ個体でリンパ球減少が認められ、FACSではT細胞(WT9.6%、ヘミ0.2%)、B細胞(WT11.8%、ヘミ-0.05%)となり、ヘミ個体で有意に低下した。剖検の結果、全ヘミ個体で胸腺が低形成である事を確認した。

〔総括(Conclusion)〕
Il2rg遺伝子をターゲットとして作製したX-SCIDウサギは免疫不全である事が予想され、移植実験等において有用である事が示唆された。