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大学・研究所にある論文を検索できる 「虚血性心疾患発症におけるレアバリアントが果たす役割についての網羅的遺伝解析」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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虚血性心疾患発症におけるレアバリアントが果たす役割についての網羅的遺伝解析

家城, 博隆 東京大学 DOI:10.15083/0002006991

2023.03.24

概要

[課程-2]
審査の結果の要旨
氏名家城 博隆
本研究は心筋梗塞の発症に関わる遺伝的背景のうちレアバリアントが果たす役割を明ら
かにするために、日本人の全ゲノムシークエンスデータの網羅的遺伝解析を行ったもので
あり、下記の結果を得ている。
1.日本人の心筋梗塞患者と対照群の全ゲノムシークエンスのデータに機械学習を用いた
解析フレームワークを適用し心筋梗塞発症に関連が示唆される遺伝子群を同定した。これ
らの遺伝子群には家族性高コレステロール血症の原因遺伝子である LDLR 遺伝子などが含
まれていた。
2.レアバリアントの情報のみから心筋梗塞の発症を推定するレアバリアントリスクスコ
ア(RVS)を作成し、独立した約1000人の全ゲノムシークエンスのデータで性能を検
証した結果、RVS は心筋梗塞発症を有意に推定することができることを示した。
3.RVS と臨床情報との関連を検討し RVS は LDL コレステロール値などの臨床検査値や
心筋梗塞患者の心血管予後に有意に関連していることを示した。
4.バイオバンクジャパンでのゲノムワイド関連解析を施行して作成したコモンバリアン
トをベースとした遺伝的リスクスコア(PRS)と、RVS を統合して、統合リスクスコアを
作成した。統合リスクスコアは PRS 単独に比して疾患の予測性能が有意に向上すること
を示した。この結果は心筋梗塞発症において、レアバリアントがコモンバリアントに付加
的に寄与することを示唆する。
以上の結果から、本論文はレアバリアントが心筋梗塞の発症において重要な役割を果た
していることを示した。本研究は心筋梗塞の発症に関わる遺伝的背景の解明に重要な貢献
をなすと考えられる。
よって本論文は博士( 医学 )の学位請求論文として合格と認められる。

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