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大学・研究所にある論文を検索できる 「表皮細胞特異的Fli1欠失マウスにおける創傷治癒についての検討」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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表皮細胞特異的Fli1欠失マウスにおける創傷治癒についての検討

尾松, 淳 東京大学 DOI:10.15083/0002007065

2023.03.24

概要

[課程-2]
審査の結果の要旨
氏名尾松 淳
本研究は、全身性強皮症の発症に関わるとされる転写因子 Fli1 に着目し、表皮細胞特異
的 Fli1 遺伝子を欠失させたマウスを作製し、全身性強皮症でみられる創傷治癒遅延にう
いて詳細な検討を行ったものであり、下記の結果を得ている。
1. 表皮細胞特異的 Fli1 ノックアウトマウス(Fli1 KcKO)皮膚では創傷治癒が遅延してお
り、創傷治癒過程における表皮細胞の遊走能・増殖能が異常をきたしていた。
2. Fli1 KcKO マウスの表皮細胞では Endothelin-1 (ET-1) の発現が上昇している傾向が
あり、正常ヒト皮膚表皮角化細胞において Fli1 をノックダウンすると ET-1 が上昇す
る。
3. Endothelin 受容体拮抗薬である bosentan を Fli1 KcKO マウスに投与すると創傷治癒
遅延が改善する。
4. In vitro の健闘においてボセンタン投与により表皮細胞の Fli1 の発現が上昇する
以上、本論文は表皮細胞特異的な全身性強皮症モデルマウスを用いて全身性強皮症の創傷
治癒遅延において、表皮細胞の機能異常が生じており、Endothelin 受容体拮抗薬である
bosentan が機能回復に有用である可能性を示したものである。今後の前身性強皮症の病態
解明に重要な貢献をなすと考えられる。
よって本論文は博士( 医 学 )の学位請求論文として合格と認められる。

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