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大学・研究所にある論文を検索できる 「繰り返し脳震盪による脳損傷重症化メカニズムの解明」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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書き出し

繰り返し脳震盪による脳損傷重症化メカニズムの解明

中楯, 浩康 信州大学

2022.10.24

概要

研究成果の概要(和文):
柔道やアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツで多発する脳震盪は,意識障害が軽度でありほとんど後遺症を残さずに回復する病態として認識されてきた.しかし,繰り返し受傷すると重症頭部外傷後にみられるような記憶力や注意力の低下を引き起こす.本課題では,脳震盪を発症するような頭部衝突時の弱衝撃を脳神経細胞に繰り返し負荷することで軸索損傷が増大することを実験的に示し,脳震盪を繰り返すことの危険性を明らかにした.

研究成果の学術的意義や社会的意義
脳震盪は,CTやMRIの画像診断では明確な異常を認めず,問診以外に有効な診察方法がないため見過ごされてしまうが,短期間に再度同様な受傷をすると脳震盪では済まず,重症化するセカンドインパクトが大きな社会問題になっている.
繰り返し弱衝撃に対する細胞耐性評価は国外でもほとんど例がなく,国内では全く報告がない.従って繰り返し脳震盪における診断や治療が難しく,重症化メカニズムの解明が急務である.そもそも,脳震盪の発症メカニズム自体が未だ解明されていないため,弱衝撃における神経細胞の耐性評価は最重要課題である.

研究成果の概要(英文):
Concussion in contact sports, such as judo and American football, has been recognized as a condition with mild loss of consciousness and recovery with few sequelae. However, repeated concussions can cause memory and attention deficits similar to those seen after severe head injury.
In this study, we experimentally demonstrated that axonal injury is increased by repeated weak impacts on brain neurons during head collision, which leads to concussion, and clarified the danger of repeated concussion.

キーワード: 繰り返し脳震盪 軸索損傷 Tauタンパク質 衝撃ひずみ 脳神経細胞 細胞引張装置 重症化

この論文で使われている画像

参考文献

Nakadate, H., Kurtoglu, E., Furukawa, H., Oikawa, S., Aomura, S., Kakuta, A. and Matsui, Y., Strain-rate dependency of axonal tolerance for uniaxial stretching, Stapp Car Crash Journal, Vol. 61 (2017), pp. 53-65.

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