査読者一覧・編集後記
概要
今年度は,医学部看護学科が開設されて以降,長らく念願であった博士後期課程開設が認可された喜ばしい一年となった.人生百年時代に相応しい「健康創造看護学」という新たな看護学教育研究の歩みが,まさにこれから始まっていくことになる.組織を一つの生命体と捉えると,香川大学の看護学科・看護学専攻は,指定規則改正に伴う学部カリキュラム改訂,助産師及び保健師教育の大学院化や博士後期課程設置など,混沌を引きずりながらも発展を志向してやまない青年期にあるといえるのかもしれない.社会の要請に応じた組織改革が,看護界での課題解決や変革を推進する人材輩出へと実を結ぶよう,本誌もその一翼を担うべく歩み続けたい.R.デュポスが「健康な状態とか,病気の状態というものは,環境からの挑戦に適応しようと対処する努力に,生物が成功したか失敗したかの表現である.」と述べたように,常に流動する環境からの挑戦に組織体として適応し,真の意味での改革を成功させなければならない.本誌は今年度,投稿受付のオンライン化と引用文献のAPA方式への準拠などのマイナーチェンジを行った.関係者皆様のご理解とご協力により,発刊まで滞りなく漕ぎ着けられ,“案ずるより生むが易し”であることを実感することとなり,感謝している.コロナ禍にも拘らず貴重な看護研究の成果を投稿くださった方々と,査読の労をお取り頂きました査読者の先生方に,この場をお借りして深謝申し上げます.
最後になりましたが,多忙な業務との折り合いをつけてご尽力頂いた編集委員の先生方に御礼申し上げ,次なる発展に向けた引き続きのご支援をお願いしつつ稿を終えたい.