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大学・研究所にある論文を検索できる 「Association between perinatal mood disorders of parents and child health outcomes : analysis using an administrative claims database」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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Association between perinatal mood disorders of parents and child health outcomes : analysis using an administrative claims database

帯包, エリカ 東京大学 DOI:10.15083/0002006976

2023.03.24

概要

[課程-2]
審査の結果の要旨
氏名帯包

エリカ

本研究は、両親の周産期気分障害が、生後 36 か月までの子どもの身体的・精神的アウト
カムおよび医療費にどのような影響を与えるかについて、先行研究で明らかとなっていな
いアウトカムとの関連の検討、もう一方の親の周産期気分障害や抗うつ剤使用等の交絡因
子の調整、先行研究の知見の一般化可能性の拡大を目的に、日本の常勤雇用労働者・その扶
養者・子どもの家族世帯を対象とする健康保険のレセプトデータベースを用いて解析した
ものであり、下記の結果を得ている。
1. 父親の周産期気分障害は、子どもの言語発達遅滞や 36 か月までの子どもの医療費と負
の関連のあったことを除くと、生後 36 か月までの子どもの身体的・精神的アウトカム
と有意な関連は認めなかった。
2. 母親の周産期気分障害は、生後 36 か月までの様々な子どもの身体的・精神的アウトカ
ムと有意な関連を認めた。とりわけ、子どもの性別、親の年齢に加えて、父親の周産期
気分障害、母親への抗うつ剤処方を調整した上で、母親の周産期気分障害が子どもの運
動発達遅滞、言語発達遅滞、ASD(広汎性発達障害)、ならびに行動及び情緒の障害と
有意に関連していることを明らかにした。また、母親の周産期気分障害は生後 36 か月
までの子どもの医療費の増大と関連することを示した。
以上、本論文は、母親の周産期気分障害と子どもの身体的・精神的な健康アウトカムと
の関連について、従来調整されていなかった重要な交絡因子を考慮した上で、明らかにし
たものであり、本邦の周産期メンタルヘルス対策を検討する上で重要な貢献をなすと考え
られる。
よって本論文は博士( 医学 )の学位請求論文として合格と認められる。

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