「排泄ケア」プログラムから得られた看護学生の学び
概要
【目的】
学生が排泄ケアを受ける患者を理解し,思いを尊重した看護介入の方法を考えることができるよう「排泄ケア」に関する講義・演習を実施した。その結果,学生が得た学びを明らかにすることを目的とする。
【方法】
「排泄ケア」に関する講義・演習を履修した80 名中,研究同意が得られた57 名を対象とした。データは,学生が記述した「排泄ケアの講義・演習から学んだこと」のレポートである。分析方法は,質的帰納的方法を用いた。
【結果】
排泄ケア演習受講後,学生が記述した学びに関する記述数は,387 コードであった。学びに関する記述を分析した結果,1.ケアを受ける患者の思いへの気づき,2.具体的な看護実践への示唆の2 つに大別することができた。
【考察】
学生は,患者役,看護師役からの体験による気づきから,ケア提供者として自らの学びを深め,そのことを契機に患者の思いを尊重した看護実践への示唆を得ていたと言える。
キーワード:排泄ケア,看護学生,学び,ロールプレイング