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大学・研究所にある論文を検索できる 「東京薬科大学SP研究会 模擬患者(SP)基礎講習会に関する報告」の論文概要。リケラボ論文検索は、全国の大学リポジトリにある学位論文・教授論文を一括検索できる論文検索サービスです。

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東京薬科大学SP研究会 模擬患者(SP)基礎講習会に関する報告

増田 多加子 濱田 真向 別生 伸太郎 堀 祐輔 東京薬科大学

2021.03.31

概要

わが国での模擬患者(以下、SP:Simulated Patient/Standard Patient)の活動は、1975 年に神経内科医の H.S.Barrows が来日して講演したことから始まり、1992 年以降急速に広がりを見せた。1998 年末の時点で、全国で 15 のグループが活動を始めているが、その中で、活動対象に薬学生・薬剤師を入れているのは 3 グループのみであった1)。2003 年度に医学部での SP を対象として診療技術や医療面接の習熟度を試験する OSCE 導入後は、医学部全校で SP が導入された。

薬学での OSCE は、「調剤」と「患者応対・情報の提供」に関する技能と態度の試験であり、2009年に第 1 回が実施された。本学では OSCE の実施に向けて 2007 年に SP 育成推進委員会が設立され、2008 年 11 月から 2009 年 7 月にかけて第 1 期・第 2 期の SP 基礎講習会が開催された 2)。

本学の SP 養成のカリキュラムは、医学教育学会第 16 期教材開発・SP 委員会の実態調査を基に策定したものを採用している 3)4)。そこには、SP となるために習得すべき必須項目として第1に 対人コミュニケーション、第2に医学教育における SP 参加型教育、第3に医学教育における医療面接を掲げている。つまり、医学と薬学の違いはあれ、SP にはシナリオを理解する力、臨場感を持って演じる力、患者として体験したことを言語化してフィードバックする力、一般市民の感覚が求められている。

参考文献

1) 藤崎和彦,尾関俊紀.わが国での模擬患者(SP)活動の現場.医学教育 1999,30(2):71-76

2) 別生伸太郎,井上みち子,濱田真向,増田多加子,杉浦宗敏.東京薬科大学模擬患者研究会 10年の歩み.東京薬科大学研究紀要 2019,22:55-60

3) 志村俊郎,吉井文均,吉村明修,阿部恵子,高橋優三,佐伯晴子,藤崎和彦,阿曽亮子,井上千鹿子.医学部・医科大学における模擬患者・標準模擬患者養成および参加型教育に関する実態調査(第 16 期日本医学教育学会教材開発・SP 委員会).医学教育 2011,42(1):29-35

4) 志村俊郎,吉井文均,吉村明修,阿部恵子,高橋優三,佐伯晴子,藤崎和彦,阿曽亮子,井上千鹿子.模擬患者・標準模擬患者(SP)養成カリキュラム.医学教育 2012,43(1):33-36

5) 鈴木富雄,阿部恵子.よくわかる医療面接と模擬患者.名古屋大学出版社,2011

6) 松田裕子,八木敬子,平井みどり.神戸薬科大学における模擬患者の養成と実習への導入.医療薬学 2005,31(2):125-135

7) 鈴木玲子,高橋博美,常盤文枝,藤田智恵子,山田皓子.コミュニケーション学習に SP(Simulated Patient)を取り入れた教育技法の開発.埼玉県立大学紀要 2003,4:19−26、 8) Kolb, D. A.(1984)Experiential Learning: Experience as the Source of Learning and Development, Prentice Hall.

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